たぶん、嘘だね。 歌詞 ナナヲアカリ ふりがな付

まっさらな水みずのように
私わたしの日常にちじょうにあなたは染しみ込こんだ。
口癖くちぐせをまた真似まねている。
もう手遅ておくれかな。

ねえ、分わかっているよ。私わたしたちはたぶん、嘘うそだね。
だって心こころすらもう痛いたまない。
なのに、隣となりに居いられるんだ。

だから、会あいたいなんてきっと言いわないよ。
私わたしを知しった気きにならないでよ。
いつだって、好すいたって、想おもったって、無駄むだなんだ。
それでいい。私わたしは、少女しょうじょになれない。

強つよがりが邪魔じゃまをして
言いいたいことはそっと奥底おくそこに沈しずんだ。
俯うつむいたまま、聞きいている。
こんな表情かお見みないで。

心こころにすら化粧けしょうをする。騙だませるように。
だって、あなたはずっと気きづかない。
好すきだったんだ。馬鹿ばかみたいだ。

あのね、一いち生残いきのこる後悔こうかいなんてないよ。
私わたしが言いう方ほうが笑わらえるでしょう。
ごめんね。あなたはきっと優やさしいから
縋すがってしまう私わたしを見捨みすてないんだ。

同情どうじょうは幸さちか、不幸ふこうか。二人ふたりにまわる毒どくだ。
最低さいていだっていい。切きり離はなして。
このままだときっと掴つかんでしまうから。

せめて、優やさしくしないでほしい。
化粧けしょうが落おちるまで泣なきたくない。
救すくえない二人ふたりのままでいい。
共犯きょうはんのまま、ただ、生いきていこうよ。

会あいたいなんてもう言いわないよ。
私わたしをこれ以上いじょう知しらないでよ。

いつだって、泣ないたって、願ねがったって、振ふり返かえらない。
それでいい。あなたは、そのままでいい。