よみ：にんきょうきらこう任侠吉良港
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雨あめにあじさい 風かぜにはすすき
俺おれにゃ似合にあいの 裏街道うらかいどう
赤あかい夕映ゆうばえ この胸むねに
抱だいてやりたい 花はな一輪いちりん
合あわす両手りょうてに ほろりと涙なみだ
お菊きく 十八じゅうはち
お菊きく 十八じゅうはち… 恋女房こいにょうぼう
「後あとにも先さきにも 惚ほれた女おんなはただ一人ひとり…
お菊きく お前まえだけだ… 嫌きらいになった訳わけじゃねぇー
男おとこには仁義じんぎのために命いのちを掛かけなきゃーならねえ時ときがあるんだぁ
なんにも言いわずに この離縁状りえんじょうを受うけ取とってくれ…
なぁー お菊きく…」
なるになれねぇ 渡世とせいじゃないか
意地いじと情なさけの 板いたばさみ
別わかれ盃さかずき 交かわす夜よるは
そっと心こころで 詫わびている
行いかにゃならない 荒神山こうじんやまへ
男おとこ 涙なみだの
男おとこ 涙なみだの… 離縁状りえんじょう
「明日あしたの命いのちも判わからねぇのが この渡世とせい…
安濃徳やすのとくのあこぎなやり方かたを 許ゆるす訳わけにゃーいかねぇんだ
三途さんずの川かわの川端かわばたで 男同士おとこどうしの約束やくそくを 守まもり通とおすも義理ぎりのため…
分わかってくれ… お菊きく…」
惚ほれたお菊きくに 背中せなかを向むけて
野菊のぎく片手かたてに 散ちり急いそぐ
夫婦ふうふ暮ぐらしも 束つかの間まの
たった三月さんがつの 恋女房こいにょうぼう
義理ぎりを通とおした 白刃しらはの舞まいに
波なみもざわめく
波なみもざわめく… 吉良きら港みなと
俺おれにゃ似合にあいの 裏街道うらかいどう
赤あかい夕映ゆうばえ この胸むねに
抱だいてやりたい 花はな一輪いちりん
合あわす両手りょうてに ほろりと涙なみだ
お菊きく 十八じゅうはち
お菊きく 十八じゅうはち… 恋女房こいにょうぼう
「後あとにも先さきにも 惚ほれた女おんなはただ一人ひとり…
お菊きく お前まえだけだ… 嫌きらいになった訳わけじゃねぇー
男おとこには仁義じんぎのために命いのちを掛かけなきゃーならねえ時ときがあるんだぁ
なんにも言いわずに この離縁状りえんじょうを受うけ取とってくれ…
なぁー お菊きく…」
なるになれねぇ 渡世とせいじゃないか
意地いじと情なさけの 板いたばさみ
別わかれ盃さかずき 交かわす夜よるは
そっと心こころで 詫わびている
行いかにゃならない 荒神山こうじんやまへ
男おとこ 涙なみだの
男おとこ 涙なみだの… 離縁状りえんじょう
「明日あしたの命いのちも判わからねぇのが この渡世とせい…
安濃徳やすのとくのあこぎなやり方かたを 許ゆるす訳わけにゃーいかねぇんだ
三途さんずの川かわの川端かわばたで 男同士おとこどうしの約束やくそくを 守まもり通とおすも義理ぎりのため…
分わかってくれ… お菊きく…」
惚ほれたお菊きくに 背中せなかを向むけて
野菊のぎく片手かたてに 散ちり急いそぐ
夫婦ふうふ暮ぐらしも 束つかの間まの
たった三月さんがつの 恋女房こいにょうぼう
義理ぎりを通とおした 白刃しらはの舞まいに
波なみもざわめく
波なみもざわめく… 吉良きら港みなと
