元禄名槍譜 俵星玄蕃 歌詞 島津亜矢 ふりがな付

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よみ:げんろくめいそうふ たわらぼしげんば

元禄名槍譜 俵星玄蕃 歌詞

島津亜矢

2015.3.1 リリース
作詞
北村桃児
作曲
長津義司
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やりびても びぬ
おとこ玄蕃げんば心意気こころいき 赤穂あこう浪士ろうしの かげとなり
つくまことやり一筋ひとすじかおほまれの 元禄げんろくさくら

姿すがたそばに やつしてまでも
しの杉野すぎのよ せつなかろ 今宵こよい名残なごりに
ておけよ たわらくずしの 極意ごくい一手いって
これがはなむおとここころ

なみだをためてかえる そば姿すがたびとめて
せめて名前なまえかせろよと
くちまでたがそうじゃない
わぬがはな人生じんせいうてわかれる運命うんめいとか
おもなおしてたわらぼし ひとりしみじみみながら
ときごした真夜中まよなかこころ隅田すみだ川風かぜ
ながれてひびくいさましさ 一打ひとうさんなが
あれはたしかにたしかにあれは 山鹿やまが流儀りゅうぎ陣太鼓じんだいこ

とき元禄げんろくじゅう五年ごねん十二月じゅうにがつ十四日じゅうよっか
江戸えど夜風よかぜをふるわせて、
ひびくは山鹿やまが流儀りゅうぎ陣太鼓じんだいこ、しかも一打ひとう
さんながれ、おもわずハッとがり、
みみませて太鼓たいこかぞえ、おう、
ただしく赤穂あこう浪士ろうしりじゃ、
助太刀すけだちするはときぞ、
もしやそのなかにひるまわかれた
あのそばりわせぬか、
名前なまえはなんと今一度いまいちど
うてわかれがげたいものと、
けいこ襦袢じゅんばんかためて、
だん小倉おぐらはかま股立ももだたかげし
しろあやたたんでうし鉢巻はちまのつるごとく、
なげしにかかるは先祖伝来せんぞでんらい
たわら弾正だんじょうきたえたるきゅうしゃく手槍てやりみぎに、
切戸きりどけて一足ひとあしおもてせば、
てん幽暗ゆうあんがいがいたる白雪しらゆき
蹴立けたてて松坂町まつさかちょう…」

吉良きら屋敷やしきれば、
いまりは真最中まっさいちゅう
総大将そうたいしょううち蔵之助くらのすけ
つけてたわらほしが、
天下てんか無双むそうのこのやりで、
助太刀すけだちをばいたそうぞ、
われたとき大石おおいしふか御恩ごおんはこのとおり、
あつ御礼おれいもうします。
されども此処ここのままに、
やりおさめて引上ひきあくださるならば有難ありがたし、
かかるおりしも一人ひとり浪士ろうしゆきをけたてて
サク、サク、サク、サク、
サク、サク、サク、――、

先生せんせい
『おうッ、そばか』

いや、いや、いや、いや、
えりかれた名前なまえこそ、
まことは杉野すぎの十兵次殿じゅうへいじでん
わしがおしえたあの極意ごくい
いのちしむなをこそしめ、
立派りっぱはたらいのりますぞよ、
さらばさらばと右左みぎひだり
赤穂あこう浪士ろうし邪魔じゃまするやつ何人なにびと
たりともとおさんぞ、
はしのたもとで石突いしづいて、
やり玄蕃げんば仁王立におうだち。

てやひびけや 山鹿やまが太鼓たいこ
つき夜空よぞらわた
ゆめきつつ 両国りょうごく
はしのたもとで ゆきふみしめた
やり玄蕃げんばなみだひか

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曲名:元禄名槍譜 俵星玄蕃 歌手:島津亜矢