三味線やくざ 歌詞 島津亜矢 ふりがな付

生うまれ深川ふかがわ 住吉すみよし育そだち
辰巳たつみ芸者げいしゃの 羽織はおりの紐ひもを
解といて結むすんだ 明烏あけがらす
何なにが 何なにが 不足ふそくで 裃かみしも脱ぬいで
渡わたる浮世うきよを エー エー
三味線しゃみせんやくざ

親おやの意見いけんに背そむいてまでも
武士ぶしを嫌きらってのやくざ稼業かぎょう
まァ… 固かたてぇことを云いわねぇで
唄うたの一ひとッでも 聞きいてやっておくんなせぇ

なんだ なんだ なんだねぇ…
あんな男おとこのひとりやふたり…

小唄こうた端唄はうたに 新内流しんないながし
屋台囃子やたいばやしに 送おくられながら
惚ほれた女おんなと 屋形船やかたぶね
うぶな うぶな 奴やつだよ 肩かたさえ抱だけぬ
本所ほんじょ掘ほり割わり エー エー
三味線しゃみせんやくざ

野暮やぼなけんかは 俺おれには出来できぬ
筋すじが通とおるらにゃ 白刃しらはの舞まいを
見みせてやろうか 千葉ちば仕込じこみ
月つきも 月つきも 横よこ向むく 浜町はまちょう河岸がしに
粋いきな音締ねじめの エー エー
三味線しゃみせんやくざ