紅べにを落おとして 涙なみだを捨すてて
揺ゆれる船縁ふなべり 身みを寄よせる
恋こいはうたかた 夢ゆめはまぼろし
これでいいのと 唇くちびる噛かんで
まかせた船ふねは 北きた廻まわり
舞鶴まいづるみなとが 遠とおざかる
髪かみのほつれを つくろう指ゆびに
しみる潮しおの香か 恋路こいじ浜はま
男おとこうつり気ぎ 女おんなひとすじ
恨うらみ残のこせば みじめなだけね
いのちをかけた 人ひとだもの
越後えちごの岬みさきに 日ひが落おちる
夜よるが明あけたら 和服きものを着替きがえ
強つよいおんなに 戻もどりたい
海うみの豊ゆたかさ 風かぜの優やさしさ
ここがわたしの ゆりかごなのと
しみじみ越こえる 日本海にほんかい
故郷ふるさと酒田さかたが 近ちかくなる
紅beniをwo落oとしてtoshite 涙namidaをwo捨suててtete
揺yuれるreru船縁funaberi 身miをwo寄yoせるseru
恋koiはうたかたhautakata 夢yumeはまぼろしhamaboroshi
これでいいのとkoredeiinoto 唇kuchibiru噛kaんでnde
まかせたmakaseta船funeはha 北kita廻mawaりri
舞鶴maiduruみなとがminatoga 遠tooざかるzakaru
髪kamiのほつれをnohotsurewo つくろうtsukurou指yubiにni
しみるshimiru潮shioのno香ka 恋路koiji浜hama
男otokoうつりutsuri気gi 女onnaひとすじhitosuji
恨uraみmi残nokoせばseba みじめなだけねmijimenadakene
いのちをかけたinochiwokaketa 人hitoだものdamono
越後echigoのno岬misakiにni 日hiがga落oちるchiru
夜yoruがga明aけたらketara 和服kimonoをwo着替kigaえe
強tsuyoいおんなにionnani 戻modoりたいritai
海umiのno豊yutaかさkasa 風kazeのno優yasaしさshisa
ここがわたしのkokogawatashino ゆりかごなのとyurikagonanoto
しみじみshimijimi越koえるeru 日本海nihonkai
故郷furusato酒田sakataがga 近chikaくなるkunaru