惚ほれたあたしが わるいのか
惚ほれさすあんたが 罪つみなのか
流ながす新内しんない 三筋みすじの糸いとに
のせた口説くどきが 身みにしみて
燃もえた名残なごりの みだれ帯おび
お忍しのはやつれて しまいます
男おとこまさりも 恋こいに散ちる
散ちるのが花はなだと いうあんた
添そえるひとなら 悩なやみもせぬに
しのび逢あうたび 深ふかくなる
女おんなごころを なんとする
お忍しのはやつれて しまいます
恥はじも身上しんしょも 投なげ捨すてて
あたしのあんたと 叫さけびたい
情なさけ深川ふかがわ お不動ふどうさまの
角かどで別わかれた そのついで
足あしが向むきます 願掛がんかけに
お忍しのはやつれて しまいます
惚hoれたあたしがretaatashiga わるいのかwaruinoka
惚hoれさすあんたがresasuantaga 罪tsumiなのかnanoka
流nagaすsu新内shinnai 三筋misujiのno糸itoにni
のせたnoseta口説kudoきがkiga 身miにしみてnishimite
燃moえたeta名残nagoりのrino みだれmidare帯obi
おo忍shinoはやつれてhayatsurete しまいますshimaimasu
男otokoまさりもmasarimo 恋koiにni散chiるru
散chiるのがrunoga花hanaだとdato いうあんたiuanta
添soえるひとならeruhitonara 悩nayaみもせぬにmimosenuni
しのびshinobi逢aうたびutabi 深fukaくなるkunaru
女onnaごころをgokorowo なんとするnantosuru
おo忍shinoはやつれてhayatsurete しまいますshimaimasu
恥hajiもmo身上shinsyoもmo 投naげge捨suててtete
あたしのあんたとatashinoantato 叫sakeびたいbitai
情nasaけke深川fukagawa おo不動fudouさまのsamano
角kadoでde別wakaれたreta そのついでsonotsuide
足ashiがga向muきますkimasu 願掛gankaけにkeni
おo忍shinoはやつれてhayatsurete しまいますshimaimasu