宿やどり木ぎもとめ 肩かた寄よせ合あい震ふるえる
遠とおい日ひに 頬紅ほおべに差さす 言ことの葉は 隠かくして
そっと 頬ほおを 撫なでる 真紅しんくの雫しずく
妙たえなる時ときの砂すな 優やさしく降ふり積つもる
空音そらねも真まこともしずかに包つつみゆく
現世うつよに髪かみ引ひかれ 火矢ひやのよに駆かけゆく
素そっ気けなく交かわした目めは 微笑ほほえんでる 今いまも
鏡かがみにうつる 君きみの口くちから漏もれる
もどかしく急せいた気持きもち 素直すなおに言いえずに
灯ともる ひかり 求もとめ ただ追おいすがる
またねと見送みおくった 儚はかない透すき影かげが
虚うつろに瞬またたく 月明つきあかりに消きえる
かくりよに手てひかれ 重かさねる掌たなごころ
戻もどらない砂時計すなどけいを そっと撫なでる瞳ひとみ
無邪気むじゃきに 追おいかける 君きみの姿すがたに 夢ゆめうつつに
爪弾つまびく三味しゃみの音ねは ざわめく枯かれススキ
空言そらごと 虚むなしく 端唄はうたのよに響ひびく
常世とこよに誘いざなうは 燃もえるよな眼差まなざし
白しろい花はな 手向たむけに持もつ 巡めぐり会あう
彼かの面も目指めざし 追おいかけてる ずっと
宿yadoりri木giもとめmotome 肩kata寄yoせse合aいi震furuえるeru
遠tooいi日hiにni 頬紅hoobeni差saすsu 言kotoのno葉ha 隠kakuしてshite
そっとsotto 頬hooをwo 撫naでるderu 真紅shinkuのno雫shizuku
妙taeなるnaru時tokiのno砂suna 優yasaしくshiku降fuりri積tsuもるmoru
空音soraneもmo真makotoもしずかにmoshizukani包tsutsuみゆくmiyuku
現世utsuyoにni髪kami引hiかれkare 火矢hiyaのよにnoyoni駆kaけゆくkeyuku
素soっxtu気keなくnaku交kaわしたwashita目meはha 微笑hohoeんでるnderu 今imaもmo
鏡kagamiにうつるniutsuru 君kimiのno口kuchiからkara漏moれるreru
もどかしくmodokashiku急seいたita気持kimoちchi 素直sunaoにni言iえずにezuni
灯tomoるru ひかりhikari 求motoめme ただtada追oいすがるisugaru
またねとmataneto見送miokuったtta 儚hakanaいi透suきki影kageがga
虚utsuろにroni瞬matataくku 月明tsukiaかりにkarini消kiえるeru
かくりよにkakuriyoni手teひかれhikare 重kasaねるneru掌tanagokoro
戻modoらないranai砂時計sunadokeiをwo そっとsotto撫naでるderu瞳hitomi
無邪気mujakiにni 追oいかけるikakeru 君kimiのno姿sugataにni 夢yumeうつつにutsutsuni
爪弾tsumabiくku三味syamiのno音neはha ざわめくzawameku枯kaれreススキsusuki
空言soragoto 虚munaしくshiku 端唄hautaのよにnoyoni響hibiくku
常世tokoyoにni誘izanaうはuha 燃moえるよなeruyona眼差manazaしshi
白shiroいi花hana 手向tamuけにkeni持moつtsu 巡meguりri会aうu
彼kaのno面mo目指mezaしshi 追oいかけてるikaketeru ずっとzutto