銭ぜにが仇あだの 世よの中なかだろと
俺おれは浪花なにわの 夢ゆめを売うる
なめたらあかんでぇ 男おとこのいのち
暗くらい御ご時勢じせい 愚痴ぐちなど云いわず
芸げいに笑わらって 芸げいに泣なけ
徳利とっくり一本いっぽん めざしが二匹にひき
ごめんなさいと 云いうお前まえ
あんじょうしようや 夫婦ふうふのきずな
辛つらい時代じだいを 連つれ添そってこそ
味あじが出でるのさ 人間にんげんの
月つきが浮うかべば 枯かれ葉はが沈しずむ
浮世うきよ流転るてんの 涙なみだ川がわ
きばらなあかんでぇ 芸道げいどう魂たましい
生いきて流ながれて この手てにつかむ
明日あすと云いう日ひが 勝負しょうぶだぜ
銭zeniがga仇adaのno 世yoのno中nakaだろとdaroto
俺oreはha浪花naniwaのno 夢yumeをwo売uるru
なめたらあかんでぇnametaraakandhe 男otokoのいのちnoinochi
暗kuraいi御go時勢jisei 愚痴guchiなどnado云iわずwazu
芸geiにni笑waraってtte 芸geiにni泣naけke
徳利tokkuri一本ippon めざしがmezashiga二匹nihiki
ごめんなさいとgomennasaito 云iうおuo前mae
あんじょうしようやanjoushiyouya 夫婦fuufuのきずなnokizuna
辛tsuraいi時代jidaiをwo 連tsuれre添soってこそttekoso
味ajiがga出deるのさrunosa 人間ningenのno
月tsukiがga浮uかべばkabeba 枯kaれre葉haがga沈shizuむmu
浮世ukiyo流転rutenのno 涙namida川gawa
きばらなあかんでぇkibaranaakandhe 芸道geidou魂tamashii
生iきてkite流nagaれてrete このkono手teにつかむnitsukamu
明日asuとto云iうu日hiがga 勝負syoubuだぜdaze