連つれは一日いちにち 遅おくれて来くると
その場ばつくろう つくり言ごと
湯宿ゆやどにいつか ひとり雨あめ
泣なきに来きたのを 気付きづかれまいと
女おんなごころの あー 見栄みえを張はる
呑のめもせぬのに 頼たのんでみたが
やはり余あまって 燗冷かんざまし
ひと夜よが長ながい ひとり宿やど
障子しょうじ閉しめても 雨音あまおとまでが
またも貴方あなたの あー 声こえになる
湯冷ゆざめしたのか 髪かみまで冷ひえる
添そい寝ねするよに 抱だき枕まくら
夜通よどおし窓まどに ひとり雨あめ
愛あいを覚おぼえた 女おんなの肌はだが
声こえを忍しのばせ あー 夜泣よなきする
連tsuれはreha一日ichinichi 遅okuれてrete来kuるとruto
そのsono場baつくろうtsukurou つくりtsukuri言goto
湯宿yuyadoにいつかniitsuka ひとりhitori雨ame
泣naきにkini来kiたのをtanowo 気付kiduかれまいとkaremaito
女onnaごころのgokorono あaー 見栄mieをwo張haるru
呑noめもせぬのにmemosenunoni 頼tanoんでみたがndemitaga
やはりyahari余amaってtte 燗冷kanzaましmashi
ひとhito夜yoがga長nagaいi ひとりhitori宿yado
障子syouji閉shiめてもmetemo 雨音amaotoまでがmadega
またもmatamo貴方anataのno あaー 声koeになるninaru
湯冷yuzaめしたのかmeshitanoka 髪kamiまでmade冷hiえるeru
添soいi寝neするよにsuruyoni 抱daきki枕makura
夜通yodooしshi窓madoにni ひとりhitori雨ame
愛aiをwo覚oboえたeta 女onnaのno肌hadaがga
声koeをwo忍shinoばせbase あaー 夜泣yonaきするkisuru