背せのびした 恋こい破やぶれ
なぐさめる人ひともなく
信しんじていたのに
あなたはもう来こない
やせた女おんなの旅路たびじには
やさし過すぎるわ春はるの海うみ
こぼれ散ちる紅椿べにつばき
流ながれにひきこんで
何なにを急いそぐか 豊後水道ぶんごすいどう
この海うみが 銀河ぎんがなら
逢おう瀬せもあるけれど
近ちかくて遥はるかね
あなたと私わたしには
岬みさき巡めぐればまた入江いりえ
人ひとの情なさけに出会であえそう
辛口からくちの地ちの酒さけを
海辺うみべの宿やどで飲のみ
何なにを歌うたうか 豊後水道ぶんごすいどう
爪つめの色いろ 変かえたのも
心こころが晴はれたから
一人ひとりの旅たびでも
泣なかないひとになる
春はるは何日なんにち早はやかった
風かぜもうららで甘あまかった
海猫うみねこの棲すむ島しまを
ぐるりと一いちまわり
何なにを想おもうか 豊後水道ぶんごすいどう
背seのびしたnobishita 恋koi破yabuれre
なぐさめるnagusameru人hitoもなくmonaku
信shinじていたのにjiteitanoni
あなたはもうanatahamou来koないnai
やせたyaseta女onnaのno旅路tabijiにはniha
やさしyasashi過suぎるわgiruwa春haruのno海umi
こぼれkobore散chiるru紅椿benitsubaki
流nagaれにひきこんでrenihikikonde
何naniをwo急isoぐかguka 豊後水道bungosuidou
このkono海umiがga 銀河gingaならnara
逢oうu瀬seもあるけれどmoarukeredo
近chikaくてkute遥haruかねkane
あなたとanatato私watashiにはniha
岬misaki巡meguればまたrebamata入江irie
人hitoのno情nasakeにni出会deaえそうesou
辛口karakuchiのno地chiのno酒sakeをwo
海辺umibeのno宿yadoでde飲noみmi
何naniをwo歌utaうかuka 豊後水道bungosuidou
爪tsumeのno色iro 変kaえたのもetanomo
心kokoroがga晴haれたからretakara
一人hitoriのno旅tabiでもdemo
泣naかないひとになるkanaihitoninaru
春haruはha何日nannichi早hayaかったkatta
風kazeもうららでmourarade甘amaかったkatta
海猫uminekoのno棲suむmu島shimaをwo
ぐるりとgururito一ichiまわりmawari
何naniをwo想omoうかuka 豊後水道bungosuidou