今は恋とは言わない 歌詞 吉田拓郎 ふりがな付

あの日ひ君きみはとても
コワイ顔かおをしていました
だけど僕ぼくも一歩いっぽだって
引ひき下さがるつもりはありません
時間じかんばかりが沈黙ちんもくの中なかで
進すすんで行いくような
それでも結局けっきょくお互たがいに
納得なっとくは出来できないままで

女おんなと男おとことは
違ちがう生いきものなんだと言いいきかせて
黙だまり込こんだままそっぽを向むいて
寝ねるしかなかったのです
深夜しんやになって僕ぼくは
そっと起おきて水割みずわりを作つくってみました
一人ひとりで色々いろいろ考かんがえてみたけど
やっぱり結論けつろんは出でないままで

君きみはその頃ころ寝ねたふりをしながら
くやしさいっぱいの気持きもちで
「どうしてこの男おとこと一緒いっしょにいるんだろう」と
考かんがえていた事ことでしょう
あれからずいぶん時ときも過すぎ
考かんがえ方かたも変かわってきたようだけど
君きみには君きみの 僕ぼくには僕ぼくの
越こえられないものがある

昔むかしと何なにが違ちがうんだろう
年としを重かさねるって何なんだろう
人ひとはそんなに変かわらないだろう
僕ぼくは君きみの事ことが好すきだから
君きみとこのままがいいんです
君きみも僕ぼく以外いがいの男おとこは無理むりでしょう

二人ふたりとも欠点けってんが多おおくて
誇ほこれるものは少すくないけれど
お互たがいの事ことはお互たがいが
一番いちばん良よく知しっているわけだから
いっぱいの問題もんだいをかかえながら
僕達ぼくたちはこれからもずっと
危あぶなっかしいけどそれなりの
人生じんせいを続つづけて行いきましょう