土曜の午後 歌詞 つばき ふりがな付

陽ひが少すこし傾かたむいた土曜どようの午後ごごは
相変あいかわらず君きみに会あいたくなって

やりかけの宿題しゅくだいを放ほうり投なげて
口くちずさむメロディーと向むかった駅えき
飛とび乗のった電車でんしゃの窓まどから見みえるのは
いつもより色鮮いろあざやかな風景ふうけい

誰だれかが窓まどを開あけたみたいで
風かぜは春はるを知しらせる匂におい
この心こころを揺ゆらすものは
生温なまぬるい風かぜじゃない きっとそう

今いま 君きみの街まちへ 僕ぼくを乗のせて走はしる
電車でんしゃはただ この想おもい乗のせて走はしる

「この想おもいも氷こおりの様ようにいつかは溶とけて
なくなってしまうの」って笑わらって言いうから
ツギハギだらけのその心こころに
少すこしだけ不安ふあんになって 霞かすむ風景ふうけい

赤あかく染そまった街まちの駅えきに
髪かみを揺ゆらす君きみがいて
そんな不安ふあんすら忘わすれさせる
夕陽ゆうひに揺ゆれてる 君きみの瞳ひとみ

そうさ 見みつめ合あえば 何なにもいらないその先さきは
いつまでも 覚さめない夢ゆめの中なか

そして 春はるの夜よるにふれて 二人ふたり愛あいし合あえば
本当ほんとうも嘘うそも こんな歌うたすら意味いみはない

君きみが眠ねむる街まちは明あけて 僕ぼくは覚さめない夢ゆめの中なか
君きみの知しらない春はるの歌うたを 口くちずさみ会あいに行いくよ

陽ひが少すこし傾かたむいた土曜どようの午後ごごは...