山やまの里さとなら 淋さびしいに
ましてかっこうの 啼なく日暮ひぐれ
俺おれら一人ひとりを 置おき去ざりに
行いってしまった 憎にくい娘むすめよ
遠とおい都みやこは あの辺あたり
去年きょねん祭まつりに 二人ふたりして
買かったショールの 後影うしろかげ
行いかせともない この胸むねを
知しって居いたやら 知しらぬやら
振ふったその手ても 浮うき浮うきと
暗くらい夜業よなべの 燈火あかりさえ
揺ゆれて吐息といきの 物思ものおもい
女おんなごころに あこがれた
夢ゆめがさめたら 辛つらかろに
泣ないてくれるな すき間風まかぜ
山yamaのno里satoならnara 淋sabiしいにshiini
ましてかっこうのmashitekakkouno 啼naくku日暮higuれre
俺oreらra一人hitoriをwo 置oきki去zaりにrini
行iってしまったtteshimatta 憎nikuいi娘musumeよyo
遠tooいi都miyakoはha あのano辺ataりri
去年kyonen祭matsuりにrini 二人futariしてshite
買kaったttaショsyoールruのno 後影ushirokage
行iかせともないkasetomonai このkono胸muneをwo
知shiってtte居iたやらtayara 知shiらぬやらranuyara
振fuったそのttasono手teもmo 浮uきki浮uきとkito
暗kuraいi夜業yonabeのno 燈火akariさえsae
揺yuれてrete吐息toikiのno 物思monoomoいi
女onnaごころにgokoroni あこがれたakogareta
夢yumeがさめたらgasametara 辛tsuraかろにkaroni
泣naいてくれるなitekureruna すきsuki間風makaze