老人革命の唄 歌詞 泉谷しげる ふりがな付

お若わかいの お待まちなさい
青あおくさいときにだけ 理屈りくつをこねるが
世よの中なかに 務つとめたとたんあれよ
変かわり目めの早はやさにゃ舌したをまく
ホーム・ドラマに 夢ゆめいっぱい
でてくるだれもが倖しあわせそのもの
お願ねがいだ 厚生省こうせいしょうのだんな方かた
ワシラもホーム・ドラマに入いれてくれ

ワシラ70年ねんも生いきつづけて
忙いそがしい時ときの流ながれにゃ追おいつけぬ
誰だれもすくってくれぬなら
老おいた者ものどうし たちあがる

世よにあぐらかく頭あたまでっかち
めざすは ゆうずうのきかぬ厚生省こうせいしょう
すわりこみは だてじゃない
君きみらの姿すがたがここにある

孫まごよ息子むすこよ馬鹿ばかにするな
時代じだいがちがうと あざわらうが
年としをとるのは お前まえも同おなじ
その内うち お前まえもたたなくなる

同士どうしよ やすらかにねむりたまえ
君きみの死しに様ざまは語かたられる
口惜くちおしき火事かじでの逃にげおくれ
ねたきり老人ろうじんの最後さいごを見みよ

世よにあぐらかく頭あたまでっかち
めざすは ゆうずうのきかぬ厚生省こうせいしょう
すわりこみは だてじゃない
君きみらの姿すがたがここにある

いいだけ生いきてきた我われらに
もう未来みらいなんぞ語かたれないが
あとに続つづく者もののために
老人ろうじん革命かくめい めざすのだ
老人ろうじん革命かくめい その日ひのために
靴くつも 入いれ歯ばも新調しんちょうしたし
一月いちがつ 五千円ごせんえんのスタミナつけて
老人ろうじん革命かくめいの日ひは近ちかい
老人ろうじん革命かくめいの日ひは近ちかい