山やまの奥おくの 道みちのはずれの
小ちいさな石いしの仏ほとけ
何百なんびゃく年ねんも昔むかしから
時ときの流ながれを じっと見みていた
子供こどもを死しなせた 母親ははおやが
涙なみだで固かためて 作つくったか
戦いくさで死しんだ 男おとこの為ために
戦いくさ うらんで 作つくったか
女おんなを犯おかした 哀あわれな男おとこが
やむにやまれず 作つくったか
生いきてる事ことの 悲かなしみを
背負せおいきれずに 作つくったか
だけどこれは
どこかのお金持かねもちが
作つくった物ものではないだろう
いく度たびか 季節きせつの移うつり変かわりの中なかで
喜よろこびを分わかちあってきただろう
雪ゆきに埋うもれ 雨風あめかぜにうたれ
悲かなしみを 分わかちあってきただろう
だから こんなにしっかりと
目めを閉とじている
いく度たびか 季節きせつの移うつり変かわりの中なかで
喜よろこびを分わかちあってきただろう
雪ゆきに埋うもれ 雨風あめかぜにうたれ
悲かなしみを 分わかちあってきただろう
だから こんなにしっかりと
目めを閉とじている
山yamaのno奥okuのno 道michiのはずれのnohazureno
小chiiさなsana石ishiのno仏hotoke
何百nanbyaku年nenもmo昔mukashiからkara
時tokiのno流nagaれをrewo じっとjitto見miていたteita
子供kodomoをwo死shiなせたnaseta 母親hahaoyaがga
涙namidaでde固kataめてmete 作tsukuったかttaka
戦ikusaでde死shiんだnda 男otokoのno為tameにni
戦ikusa うらんでurande 作tsukuったかttaka
女onnaをwo犯okaしたshita 哀awaれなrena男otokoがga
やむにやまれずyamuniyamarezu 作tsukuったかttaka
生iきてるkiteru事kotoのno 悲kanaしみをshimiwo
背負seoいきれずにikirezuni 作tsukuったかttaka
だけどこれはdakedokoreha
どこかのおdokokanoo金持kanemoちがchiga
作tsukuったtta物monoではないだろうdehanaidarou
いくiku度tabiかka 季節kisetsuのno移utsuりri変kawaりのrino中nakaでde
喜yorokoびをbiwo分waかちあってきただろうkachiattekitadarou
雪yukiにni埋uもれmore 雨風amekazeにうたれniutare
悲kanaしみをshimiwo 分waかちあってきただろうkachiattekitadarou
だからdakara こんなにしっかりとkonnanishikkarito
目meをwo閉toじているjiteiru
いくiku度tabiかka 季節kisetsuのno移utsuりri変kawaりのrino中nakaでde
喜yorokoびをbiwo分waかちあってきただろうkachiattekitadarou
雪yukiにni埋uもれmore 雨風amekazeにうたれniutare
悲kanaしみをshimiwo 分waかちあってきただろうkachiattekitadarou
だからdakara こんなにしっかりとkonnanishikkarito
目meをwo閉toじているjiteiru