父から… 歌詞 吉幾三 ふりがな付

夜よ舟ぶねゆられて 男おとこのたびは
闇夜やみよの中なかを 何度なんどか揺ゆれる
お前まえの寝顔ねがおを 見みるたびに
俺おれは自分じぶんの 昔むかしみる
男おとこ ああ 背中せなか
見みてよ ああ 歩あるけ
おまえがいつか俺おれに話はなす
苦労話くろうばなしが聞ききたい

凍しばれる夜よるの 吹雪ふぶきのように
女おんなの運命さだめは そんなもの
お前まえの小ちいさな 寝息ねいきを聞きけば
旅立たびだつその日ひが 嫌いやになる
女おんな ああ 涙なみだ
ふいて ああ つくせ
おまえがいつか俺おれに話はなす
苦労話くろうばなしが聞ききたい

時代ときにふかれて 人ひとの道みちとは
右みぎや左ひだりに それるもの
お前まえのちっちゃな その手てを見みれば
涙なみだふく日ひが 目めに浮うかぶ
風かぜに ああ 夢ゆめを
乗のせて ああ 走はしれ
おまえがいつか俺おれに話はなす
苦労話くろうばなしが聞ききたい

男おとこ ああ 背中せなか
見みてよ ああ 歩あるけ
おまえがいつか俺おれに話はなす
苦労話くろうばなしが聞ききたい