かあさんへ 歌詞 吉幾三 ふりがな付

あなたの背中せなかで…かあさん
あなたの腕うでで…かあさん
あなたの笑顔えがおで…かあさん
あなたへ愛いとしさ知しった

寒さむくはないかい…かあさん
つらくはないかい…かあさん
この歳としになって…かあさん
あなたの強つよさを知しりました

旅先たびさきの町まちで 降おり立たった駅えきで
あなたに似にた背中せなか あなたに似にた女ひとが

幸しあわせでしたか…かあさん
心配しんぱいかけたね…かあさん
淋さびしくないかい…かあさん
あなたの尊とうとさ知しった

何なにかにつけては…かあさん
泪なみだが出でますね…かあさん
泣なく暇ひまなかった…かあさん
あなたに昔むかしを学まなびます

電話でんわでは言いえぬ 手紙てがみでは遅おそい
ふるさとに残のこる 母ははへの書かいた詞うた

時々ときどき手紙てがみを…かあさん
気遣きづかい 泣なき言ごと…かあさん
分わかるよ そうだね…かあさん
あなたの弱よわさも知しった

そのうち近々ちかぢか…かあさん
仕事しごともほどほど…かあさん
必かならず帰かえるよ…かあさん
あなたは独ひとりじゃありません

夜空よぞら見みて都会とかい 住すみついた街まちで
老おいてゆく母ははに 泣なき泣なき書かく手紙てがみ