雄と雌の日々 歌詞 ミドリカワ書房 ふりがな付

目めの前まえの白しろい壁かべを ずっと見みていた
忙いそがしそうに小走こばしりで 行いき交かう看護婦かんごふさん
俺おれが長椅子ながいすに座すわり 待まってるあいだに
命いのちを消けす手術しゅじゅつを あいつは受うけてた
若わかすぎる俺おれたちには まだ 親おやになる勇気ゆうきがなかった

もしも俺おれたちが ガキじゃなくて 自立じりつしていたなら
幻まぼろしじゃなくて 今いま 俺おれのそばに子供こどもがいたのかな

その日ひの何日なんにちか前まえ あいつの親父おやじと
話はなしをした 少すこしだけ あいつの家いえで
無口むくちな男おとこ二人ふたりは お互たがい俯うつむいて
親父おやじさんは一言ひとこと 「まぁ しょうがねぇな」
俺おれに似にた人ひとだと思おもった もの凄すごく怒おこってたんだろうな

何故なぜか あの頃ころの俺おれたちには 罪つみの意識いしきなんか全まったく無なく
それからも懲こりもせずに 雄おすと雌めすの日々ひびは続つづいた
若わかさって 今いま思おもうと もの凄すごく残酷ざんこくなんだよな
あいつとは別わかれたけど ひでぇ女おんなだった 七人ななにんとやってた

俺おれの子供こどもじゃ なかったかもなぁ
俺おれ 騙だまされてたのかも しんないなぁ
俺おれの子供こどもじゃ なかったかもなぁ
俺おれ 騙だまされてたのかも しんないなぁ
Oh oh oh Ah ah Ah ah ah...