Long distance Call 歌詞 寺尾聰 ふりがな付

眠ねむりを破やぶり ベルが鳴なる
コードがつなぐ 摩天楼まてんろう
あなたは 遠とおい淋さびしさを
受話器じゅわきに 吹ふき込こむ
それはMidnight 突然とつぜんに俺おれを Midnightゆさぶった
古ふるい恋こいの傷痕きずあと 今いまでも疼うずく
二度にどと逢あえない女おんなと 胸むねに鍵かぎを下おろした
恋こいも幾いくつかしたが 心こころは醒さめて

スタンド灯ともし 話はなし出だす
別わかれの場面ばめん 浮うかぶ壁かべ
あなたは ふっと息いきをつく
その先さき 言いうなよ
それはMidnight あまりにも急きゅうな Midnight哀かなしみさ
古ふるい恋こいの傷痕きずあと 見事みごとに抉えぐる
夢ゆめを追おい駆かけて飛とぶ 強つよい女おんなだったのに
何なにがあなたを変かえた そんなに脆もろく

ベランダ越ごしの 暗くらい空そら
虚うつろにじっと 眺ながめてた
あなたが切きって 暫しばらくは
受話器じゅわきも 置おかずに
それはMidnight この胸むねをほんの Midnight数分すうふんで
乱みだした罪つみな 電話でんわ 遥はるかな場所ばしょから
きっと眠ねむれないまま 長ながい夜よるになるだろう
せめて今いまだけ あなた想おもいを注そそぐ