春風によせて 歌詞 南里侑香 ふりがな付

川沿かわぞいを歩あるくと思おもう あなたと吹ふかれた春はるの風かぜ
目めを閉とじて語かたりかけてみる 「あの町まち、かわりはないですか」

自転車じてんしゃおして前まえを行いく あなたのくつひも いつもほどけそうで…

次つぎの角かどを右みぎに行いけば桜並木さくらなみきが 小川おがわにそって広ひろがっている
「一緒いっしょに見みよう」そう言いえずに 口くちをむすんだ
風かぜのゆく先さき あなたを見みつめ そっと近ちかづいた

初はじめての恋こいの予感よかんは あなたが走はしってゆく姿すがた
一瞬いっしゅんでストップモーション 心こころの蕾つぼみが咲さきました

放課後ほうかご一人ひとり 静しずけさに包つつまれる時間じかん グラウンドにはあなた

緑色みどりいろのカーテンふわっ よせてはかえす 窓まどにもたれていつも見みていた
土つちをふんで駆かけ出だす音おと そしてあなたの
笑わらう声こえだけ ただそれだけが 響ひびく教室きょうしつ

桜さくら舞まいおどる 川辺かわべの道みち 駆かけだしていた
あの角かどゆけば あなたに会あえる
そんなふうに過すごしていた 穏おだやかな日々ひび
あのグラウンド 家いえまでの道みち かげぼうし やさしい笑顔えがお
「今いまも元気げんきですか?」