月明つきあかり 落おちる影かげ ふたつ
少すこし離はなれて歩あるく あなたを追おいかける
揺ゆれる影かげ 離はなれては また寄より添そい合あう
時々ときどき 戸惑とまどいながら 手てを繋つないでいる
後うしろを気きにしながら 歩調ほちょうを合あわせて歩あるく
少すこし振ふり返かえり 微笑ほほえむ瞳ひとみ
頬ほほを包つつむ温あたたかな あなたの手てのひら
なぜか涙なみだが溢あふれて 止とまらなくて
悲かなしみも傷跡きずあとも 何なにもかもが
流ながれてゆく あなたがここに居いるだけで
あなたの腕うでの中なかで 氷こおりはとけてゆく
あなたを思おもう それだけ
それだけで
どうして知しっているのだろう
(知しらないはずのあなたを)
どうして生うまれてきたのだろう
(痛いたみと悲かなしみとともに)
あなたとまた出会であう為ために
月明つきあかり 雲くもに隠かくれて ふたり
冷つめたい風かぜのあとに 少すこし微笑ほほえんで
長ながい長ながい時ときの中なかで ふたり呼よび合あう声こえを
手繰たぐり寄よせて今いまひとつになる
永遠えいえんの記憶きおくの中なかで
月明tsukiaかりkari 落oちるchiru影kage ふたつfutatsu
少sukoしshi離hanaれてrete歩aruくku あなたをanatawo追oいかけるikakeru
揺yuれるreru影kage 離hanaれてはreteha またmata寄yoりri添soいi合aうu
時々tokidoki 戸惑tomadoいながらinagara 手teをwo繋tsunaいでいるideiru
後ushiろをrowo気kiにしながらnishinagara 歩調hochouをwo合aわせてwasete歩aruくku
少sukoしshi振fuりri返kaeりri 微笑hohoeむmu瞳hitomi
頬hohoをwo包tsutsuむmu温atataかなkana あなたのanatano手teのひらnohira
なぜかnazeka涙namidaがga溢afuれてrete 止toまらなくてmaranakute
悲kanaしみもshimimo傷跡kizuatoもmo 何naniもかもがmokamoga
流nagaれてゆくreteyuku あなたがここにanatagakokoni居iるだけでrudakede
あなたのanatano腕udeのno中nakaでde 氷kooriはとけてゆくhatoketeyuku
あなたをanatawo思omoうu それだけsoredake
それだけでsoredakede
どうしてdoushite知shiっているのだろうtteirunodarou
(知shiらないはずのあなたをranaihazunoanatawo)
どうしてdoushite生uまれてきたのだろうmaretekitanodarou
(痛itaみとmito悲kanaしみとともにshimitotomoni)
あなたとまたanatatomata出会deaうu為tameにni
月明tsukiaかりkari 雲kumoにni隠kakuれてrete ふたりfutari
冷tsumeたいtai風kazeのあとにnoatoni 少sukoしshi微笑hohoeんでnde
長nagaいi長nagaいi時tokiのno中nakaでde ふたりfutari呼yoびbi合aうu声koeをwo
手繰taguりri寄yoせてsete今imaひとつになるhitotsuninaru
永遠eienのno記憶kiokuのno中nakaでde