回想譜 歌詞
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雲くも見みれば つきせぬ想おもい
去さりゆきし 君きみは詰つめわねど
御宿おやどの あゝああ 海うみの恋こいしさ
風かぜふけば 風かぜもさびしや
虫むしなけば 虫むしもわびしや
ただひとり 山荘ろっじにあれば
堪たえがたく あゝああ 涙なみだながるる
朝あしたには あしたの祈いのり
夕ゆうべには 夕ゆうべの願ねがい
嫁とつぎゆく 妹いもうとにのみ
いまはただ あゝああ 幸さちを乞こうのみ
馬骨
2022/12/03 06:06
1936年(昭和11年)の歌である・・昭和10年代を代表する藤山一郎の歌である・・時代が古いので題名も回想譜と固いが内容はまさに回想でありかつての恋の痛手を負いながら、今はただ嫁ぎ行く妹にのみ今はただあゝ幸を乞うのみ・・嫁ぐ行く妹の幸だけは守りたい、それは自身のような悲しみを負わせたくないと言いつつ、実は自分に言い聞かせているのかもしれない・・