ひゅるひゅる橋 歌詞 大月みやこ ふりがな付

ああ寒さむ えらい風かぜが出でて来きたみたいですな
ずうーっと昔むかしのずっとずっと昔むかしの話はなしやそうですねんけど
道頓堀どうとんぼり川かわにかかる三みっつの橋はしを誰だれにも逢あわんと渡わたることが出来できたら
願ねがいが叶かのうのうてしあわせになれるそんな話はなしが信しんじられてたそうです
「橋はしめぐり」ゆうて
今いまの水みずかけ不動ふどうさんがこれ程ほど有名ゆうめいになる
もっと ずっとずっと昔むかしの話はなしやそうですねん
何人なんにんも何人なんにんもの女達おんなたちが橋はしめぐりして
いったい どんな女達おんなたちがしあわせになれたんですやろか
せやけど 女おんなってゆうもんは
こんな風かぜの吹ふいてる夜更よふけには
「橋はしめぐり」したいと思おもうもんで
こうゆうてしゃべってる 私わたしかて
今夜こんやあたり
「橋はしめぐり」してみよかなと 思おもいてますねん

誰だれにも見みられず三みっつの橋はしを
渡わたれば願ねがいが叶かないます
先さきが読よめない女おんなの恋こいの
先さきを読よみたいやるせなさ
ひゅるひゅると 風かぜにまかれて
人目ひとめしのんで橋はしめぐり
戎橋えびすばしから相生あいおい橋ばしへ
ひゅるひゅると ひゅるひゅると 道頓堀どうとんぼり橋ばし

生いきるか死しぬかを占うらなうように
橋はしからのぞけば暗くらい川かわ
ひとり淋さびしい女おんなの人生じんせい
思おもいこがれる人恋ひとこいし
ひゅるひゅると 風かぜを背中せなかに
願ねがい切せつなく橋はしめぐり
日本橋にほんばしから大黒だいこく橋ばしへ
ひゅるひゅると ひゅるひゅると 道頓堀どうとんぼり橋ばし

ひゅるひゅると 風かぜにまかれて
人目ひとめしのんで橋はしめぐり
戎橋えびすばしから相生あいおい橋ばしへ
ひゅるひゅると ひゅるひゅると 道頓堀どうとんぼり橋ばし