夏なつの陽ひを 浴あびて
潮風しおかぜに揺ゆれる 花々はなばなよ
草蔭くさかげに結むすび 熟うれてゆく
赤あかい実みよ
夢ゆめは遠とおく 白しろい帆ほに乗のせて 消きえてゆく
消きえてゆく 水みずのかなたに
人ひとは 誹そしるとも
海うみの香こうにむせぶ この想おもい
今日きょうの日ひもまた 帰かえり来こぬ
夏なつの夢ゆめ
熱あつきこころ 燃もえ上あがる胸むねに 狂くるいいつゝ
熟うれてゆく 太陽たいようの実みよ
潮うしおの香こうも 匂におう
岩いわかげに交かわす くち吻ふんも
その束つかの間まに 消きえゆくと
知しりながら
せめて今宵こよい 偽いつわりの恋こいに 燃もえ上あがり
散ちってゆく 赤あかい花はなの実み
夏natsuのno陽hiをwo 浴aびてbite
潮風shiokazeにni揺yuれるreru 花々hanabanaよyo
草蔭kusakageにni結musuびbi 熟uれてゆくreteyuku
赤akaいi実miよyo
夢yumeはha遠tooくku 白shiroいi帆hoにni乗noせてsete 消kiえてゆくeteyuku
消kiえてゆくeteyuku 水mizuのかなたにnokanatani
人hitoはha 誹soshiるともrutomo
海umiのno香kouにむせぶnimusebu このkono想omoいi
今日kyouのno日hiもまたmomata 帰kaeりri来koぬnu
夏natsuのno夢yume
熱atsuきこころkikokoro 燃moえe上aがるgaru胸muneにni 狂kuruiいつitsuゝ
熟uれてゆくreteyuku 太陽taiyouのno実miよyo
潮ushioのno香kouもmo 匂nioうu
岩iwaかげにkageni交kawaすsu くちkuchi吻funもmo
そのsono束tsukaのno間maにni 消kiえゆくとeyukuto
知shiりながらrinagara
せめてsemete今宵koyoi 偽itsuwaりのrino恋koiにni 燃moえe上aがりgari
散chiってゆくtteyuku 赤akaいi花hanaのno実mi