朧夜・罪人 歌詞 源頼久(三木眞一郎) ふりがな付

花影はなかげに隠かくれ澄すんだ水鏡すいきょうへと
石いしを投なげるあなた
その波紋はもんは今いま
この心こころの中なかへと押おし寄よせてくる

瞳ひとみを凝こらす 朧夜おぼろよの月つき
見みえる見みえない 我わが心こころ
寒月かんげつ光ひかりの剣けんに解わかれた 封印ふういん
この想おもいは迷まよいなのか

朧夜おぼろよ罪人ざいにん あなたの背中せなかは 拒こばんでいるのか 待まっているのか
花はなびら罪人ざいにん はかなくこぼれた あなたの溜ため息いきは
花はなびらになり風かぜに舞まう

春泥しゅんでいに足あしをとられたあなたの手てが
不意ふいに腕うでをつかむ
その痛いたみが今いま
甘あまい香かおりを放はなち眩暈めまい誘さそう

満みちては欠かける 移うつりゆく月つき
つのる躊ためらう 我わが願ねがい
極きわみ彩光さいこうの剣けんで断たち切きる 葛藤かっとう
この迷まよいは憂うれいなのか

朧夜おぼろよ罪人ざいにん あなたの瞳ひとみは 泣ないているのか 微笑ほほえむのか
花はなびら罪人ざいにん 優やさしくこぼれた あなたの溜ため息いきが
花はなびらになり 降ふり積つもる

瞳ひとみを凝こらす 朧夜おぼろよの月つき
見みえる見みえない 我わが心こころ
寒月かんげつ光ひかりの剣けんに解わかれた 封印ふういん
この想おもいは迷まよいなのか

朧夜おぼろよ罪人ざいにん あなたの涙なみだに 許ゆるされるより 裁さばかれたい
花はなびら罪人ざいにん はかなくこぼれた あなたの溜ため息いきの
花はなびらをただ 胸むねに抱だく