夏なつも近ちかづく八十八はちじゅうはち夜や
野のにも山やまにも若葉わかばが茂しげる
「あれに見みえるは茶摘ちゃつみじゃないか。
あかねだすきに菅すげの笠かさ。」
日和びよりつづきのきょうこの頃ごろを
心こころのどかに摘つみつつ歌うたう
「摘つまめよ摘つめ摘つめ摘つまねばならぬ。
摘つまにゃ日本にほんの茶ちゃにならぬ。」
夏natsuもmo近chikaづくduku八十八hachijuuhachi夜ya
野noにもnimo山yamaにもnimo若葉wakabaがga茂shigeるru
「あれにareni見miえるはeruha茶摘chatsuみじゃないかmijanaika。
あかねだすきにakanedasukini菅sugeのno笠kasa。」
日和biyoriつづきのきょうこのtsudukinokyoukono頃goroをwo
心kokoroのどかにnodokani摘tsuみつつmitsutsu歌utaうu
「摘tsumaめよmeyo摘tsuめme摘tsuめme摘tsuまねばならぬmanebanaranu。
摘tsuまにゃmanya日本nihonのno茶chaにならぬninaranu。」