波なみがちぎれて 岩場いわばを削けずる
風かぜは裳裾もすそに からみつく
あなた あなた 帰かえってきてよ
募つのる 凍こごえる やせ細ほそる
忍しのぶ私わたしの 身代みがわりに
鳴ないてふるえる 秋冬しゅうとうカモメ
持もっていたなら 報むくわれますか
耐たえた分ぶんだけ ねぇあなた
寒さむい 寒さむい 心こころが寒さむい
きしむ はじける 砕くだけ散ちる
窓まどで木枯こがらし 啼なく夜よるは
未練みれん涙なみだが 枕まくらを濡ぬらす
春はるはいつ来くる 背伸せのびをすれば
雪ゆきが躰からだを 吹ふき抜ぬける
あなた あなた 忘わすれはしない
燃もえる 焦こがれる こみあげる
おなじ運命さだめか 切せつないね
海うみが塒ねぐらの 秋冬しゅうとうカモメ
波namiがちぎれてgachigirete 岩場iwabaをwo削kezuるru
風kazeはha裳裾mosusoにni からみつくkaramitsuku
あなたanata あなたanata 帰kaeってきてよttekiteyo
募tsunoるru 凍kogoえるeru やせyase細hosoるru
忍shinoぶbu私watashiのno 身代migaわりにwarini
鳴naいてふるえるitefurueru 秋冬syuutouカモメkamome
持moっていたならtteitanara 報mukuわれますかwaremasuka
耐taえたeta分bunだけdake ねぇあなたneeanata
寒samuいi 寒samuいi 心kokoroがga寒samuいi
きしむkishimu はじけるhajikeru 砕kudaけke散chiるru
窓madoでde木枯kogaらしrashi 啼naくku夜yoruはha
未練miren涙namidaがga 枕makuraをwo濡nuらすrasu
春haruはいつhaitsu来kuるru 背伸senoびをすればbiwosureba
雪yukiがga躰karadaをwo 吹fuきki抜nuけるkeru
あなたanata あなたanata 忘wasuれはしないrehashinai
燃moえるeru 焦koがれるgareru こみあげるkomiageru
おなじonaji運命sadameかka 切setsuないねnaine
海umiがga塒neguraのno 秋冬syuutouカモメkamome