飛騨の恋文 歌詞 多岐川舞子 ふりがな付

駅舎えきに降おりれば そこまで冬ふゆが
あなた忘わすれる 旅たびひとり
飛騨ひだの白河しらかわ 夕暮ゆうぐれ橋ばしで
書かいた恋文てがみを 千切ちぎったら
あなたの心こころに 積つもるでしょうか…
涙なみだまじりの ああ紙かみの雪ゆき

風かぜにひと声こえ 汽笛きてきが絡からむ
肩かたに小指こゆびに この胸むねに
飛騨ひだの細道ほそみち 昨日きのうを捨すてに
いくつ足跡あしあと 残のこしたら
あなたの想おもい出で 消けせるでしょうか…
未練みれんひきずる ああ恋こいの糸いと

紅葉もみじ灯あかりの 手摺てすりにもたれ
深ふかいため息いき またひとつ
飛騨ひだの三日月みかづき この手てに取とって
乳房むねの奥おくまで 剌さしたなら
あなたに抱だかれて 死しねるでしょうか…
明日あすはいらない ああ月つきの宿やど