みだれてしまえば すむことでした
それが出来できずに 別わかれてきたの
堅かたく結むすんだ おんな帯おび
嵯峨野さがのさやさや
竹たけの葉はずれを聞ききながら
恋こいの煩悩ぼんのう 捨すてにゆく
どうすりゃいいのと 野仏のぼとけさんに
両手りょうて合あわせりゃ こぼれる椿つばき
あなた恋こいしい ほつれ髪がみ
嵯峨野さがのしとしと
水みずの音おとにも 泣なかされて
ひとり未練みれんのまよい径みち
書かいてはいけない あなたの名前なまえ
書かいてまた消けす 想おもい出で草ぐさよ
なみだぼかしの 裾すそが舞まう
嵯峨野さがのほろほろ
よわい女おんなをぶつように
鐘かねが鳴なりますまたひとつ
みだれてしまえばmidareteshimaeba すむことでしたsumukotodeshita
それがsorega出来dekiずにzuni 別wakaれてきたのretekitano
堅kataくku結musuんだnda おんなonna帯obi
嵯峨野saganoさやさやsayasaya
竹takeのno葉haずれをzurewo聞kiきながらkinagara
恋koiのno煩悩bonnou 捨suてにゆくteniyuku
どうすりゃいいのとdousuryaiinoto 野仏nobotokeさんにsanni
両手ryoute合aわせりゃwaserya こぼれるkoboreru椿tsubaki
あなたanata恋koiしいshii ほつれhotsure髪gami
嵯峨野saganoしとしとshitoshito
水mizuのno音otoにもnimo 泣naかされてkasarete
ひとりhitori未練mirenのまよいnomayoi径michi
書kaいてはいけないitehaikenai あなたのanatano名前namae
書kaいてまたitemata消keすsu 想omoいi出de草gusaよyo
なみだぼかしのnamidabokashino 裾susoがga舞maうu
嵯峨野saganoほろほろhorohoro
よわいyowai女onnaをぶつようにwobutsuyouni
鐘kaneがga鳴naりますまたひとつrimasumatahitotsu