初恋 歌詞
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林檎りんごのもとに 見みえしとき
前まえにさしたる 花はな櫛ぐしの
花はなある君きみと 思おもいけり
やさしく白しろき 手てをのべて
林檎りんごをわれに あたえしは
薄紅うすくれないの 秋あきの実みに
人ひと恋こい初そめし はじめなり
わがこころなき ためいきの
その髪かみの毛けに かかるとき
たのしき恋こいの 盃さかずきを
君きみが情なさけに 酌くみしかな
馬骨
2022/10/28 06:18
初恋という映画もありますが、この歌はやはり島崎藤村という一級小説家の詩を主軸に考えるべきだと思います・・未だ上げそめし前髪の、林檎のもとに見えし時、前に差したる花櫛の、花ある君と思いけり・・この詩は完ぺきな一遍と思います・・優しく白き手を伸べて、林檎を我に与えしは、薄紅の秋の実に、ひと恋そめしはじめなり・・わが心なき溜息の、その髪の毛にかかるとき、楽しき恋の盃を君が情けに酌みしかな・・舟木君の優しい声にぴったりです・・