泣なき虫むしね私わたしは 二年にねんの想おもい出でを
飲のめないお酒さけで
消けせるでしょうか
もういやもういや
夜更よふけの足音あしおとに
耳みみをすまして待まつなんて
だから涙なみだそっと
かくれて又またふいて
明日あすはこの部屋へや 出でてゆく私わたし
疲つかれたの私わたしは 小ちいさな夢ゆめをみて
あなたに迷惑めいわくかけたでしょうか
寒さむいわ寒さむいわ 一人ひとりで膝ひざを抱だき
胸むねであの歌うたくちずさむ
いつかふたり
きっとあなたのアパートで
暮くらせるその日ひを信しんじていたの
生いきるのよ私わたしは
あなたと別わかれても
この身みに望のぞみを
抱だけるでしょうか
いいのよいいのよ
自分じぶんに負まけたのよ
だからもう一度いちどやり直なおし
夜よるの汽車きしゃに乗のって
この町まち捨すてるけど
あなたの倖しあわせ 祈いのっているわ
泣naきki虫mushiねne私watashiはha 二年ninenのno想omoいi出deをwo
飲noめないおmenaio酒sakeでde
消keせるでしょうかserudesyouka
もういやもういやmouiyamouiya
夜更yofuけのkeno足音ashiotoにni
耳mimiをすましてwosumashite待maつなんてtsunante
だからdakara涙namidaそっとsotto
かくれてkakurete又mataふいてfuite
明日asuはこのhakono部屋heya 出deてゆくteyuku私watashi
疲tsukaれたのretano私watashiはha 小chiiさなsana夢yumeをみてwomite
あなたにanatani迷惑meiwakuかけたでしょうかkaketadesyouka
寒samuいわiwa寒samuいわiwa 一人hitoriでde膝hizaをwo抱daきki
胸muneであのdeano歌utaくちずさむkuchizusamu
いつかふたりitsukafutari
きっとあなたのkittoanatanoアパapaートtoでde
暮kuらせるそのraserusono日hiをwo信shinじていたのjiteitano
生iきるのよkirunoyo私watashiはha
あなたとanatato別wakaれてもretemo
このkono身miにni望nozoみをmiwo
抱daけるでしょうかkerudesyouka
いいのよいいのよiinoyoiinoyo
自分jibunにni負maけたのよketanoyo
だからもうdakaramou一度ichidoやりyari直naoしshi
夜yoruのno汽車kisyaにni乗noってtte
このkono町machi捨suてるけどterukedo
あなたのanatano倖shiawaせse 祈inoっているわtteiruwa