灯火あかり落おとせば 見みえないものを
女おんなごころの 宵よい化粧げしょう
別わかれ一ひと夜よの
窓まどに降ふり出だす 宿やど時雨しぐれ
情じょうがあるのか 箱根はこねの雨あめは
つらい二人ふたりに 貰もらい泣なき
肌はだが馴染なじんだ 愛あいされ方かたに
負まけて浴衣ゆかたの 袖そでを噛かむ
漏もれる吐息といきを
隠かくすやさしい 宿やど時雨しぐれ
腕うでを枕まくらに 箱根はこねの夜よるは
燃もえて死しにたい 叶かなうなら
乱みだれ黒髪くろかみ ひと筋すじ抜ぬいて
そっと貴方あなたの 指ゆびに巻まく
名残なごり一ひと夜よの
窓まどに夜通よどおし 宿やど時雨しぐれ
どうせ降ふるなら 箱根はこねの朝あさは
いっそ遣やらずの雨あめになれ
灯火akari落oとせばtoseba 見miえないものをenaimonowo
女onnaごころのgokorono 宵yoi化粧gesyou
別wakaれre一hito夜yoのno
窓madoにni降fuりri出daすsu 宿yado時雨shigure
情jouがあるのかgaarunoka 箱根hakoneのno雨ameはha
つらいtsurai二人futariにni 貰moraいi泣naきki
肌hadaがga馴染najiんだnda 愛aiされsare方kataにni
負maけてkete浴衣yukataのno 袖sodeをwo噛kaむmu
漏moれるreru吐息toikiをwo
隠kakuすやさしいsuyasashii 宿yado時雨shigure
腕udeをwo枕makuraにni 箱根hakoneのno夜yoruはha
燃moえてete死shiにたいnitai 叶kanaうならunara
乱midaれre黒髪kurokami ひとhito筋suji抜nuいてite
そっとsotto貴方anataのno 指yubiにni巻maくku
名残nagoりri一hito夜yoのno
窓madoにni夜通yodooしshi 宿yado時雨shigure
どうせdouse降fuるならrunara 箱根hakoneのno朝asaはha
いっそisso遣yaらずのrazuno雨ameになれninare