はねず色いろした 着物きものの裾すそに
桜吹雪さくらふぶきが まといつく 酔よったふりして……
背中せなかに指文字ゆびもじ「すき」と書かく
影かげはいつしか ひとつになって
月つきもほんのり さくら色いろ
花はなの命いのちと 私わたしの恋こいは
どこか似にている 気きがします
運命うんめい悲かなしい……
命いのち短みじかい 花はなだけど
それでも咲さきたい 女おんなのこころ
誰だれがどうして 止とめましょう
月つきの寝顔ねがおを 横目よこめでチラリ
下駄げたを抱かかえて くぐる門もん
枝えだのうぐいす……
起おきはせぬかと しのび足あし
肩かたにひとひら 花はなびら舞まって
後うしろ髪がみ引ひく 桜月さくらづき
はねずhanezu色iroしたshita 着物kimonoのno裾susoにni
桜吹雪sakurafubukiがga まといつくmatoitsuku 酔yoったふりしてttafurishite……
背中senakaにni指文字yubimoji「すきsuki」とto書kaくku
影kageはいつしかhaitsushika ひとつになってhitotsuninatte
月tsukiもほんのりmohonnori さくらsakura色iro
花hanaのno命inochiとto 私watashiのno恋koiはha
どこかdokoka似niているteiru 気kiがしますgashimasu
運命unmei悲kanaしいshii……
命inochi短mijikaいi 花hanaだけどdakedo
それでもsoredemo咲saきたいkitai 女onnaのこころnokokoro
誰dareがどうしてgadoushite 止toめましょうmemasyou
月tsukiのno寝顔negaoをwo 横目yokomeでdeチラリchirari
下駄getaをwo抱kakaえてete くぐるkuguru門mon
枝edaのうぐいすnouguisu……
起oきはせぬかとkihasenukato しのびshinobi足ashi
肩kataにひとひらnihitohira 花hanaびらbira舞maってtte
後ushiろro髪gami引hiくku 桜月sakuraduki