北越雪譜～雪のロマンを歌うまえに～ 歌詞 牧村三枝子 ふりがな付

国境こっきょうの 長ながいトンネル ぬければ
そこはもう 雪国ゆきぐに
風かぜに舞まう雪ゆきを 花はなにたとえ
雪見酒ゆきみざけなどと 洒落しゃれてはいられません
雪ゆきのロマンを 歌うたうまえに
一年いちねんここで 暮くらしてください
人ひとの生活せいかつに のしかかる
雪ゆきの重おもみを ひしひし感かんじるでしょう
美うつくしい雪ゆきが 雪ゆきが 雪ゆきが 恐おそろしいのです

日ひの光ひかり のぞく日ひもなく 吹雪ふぶいて
山やまが鳴なる 雪国ゆきぐに
太ふといつらら折おり お風呂ふろうめて
雪降ゆきおろし終おえた 疲つかれをほぐしましょう
雪ゆきのロマンを 永ながい冬ふゆの
生活せいかつの中なかに 見みつけてください
雪ゆきでさらした 縮ちぢみにも
ひとのこころの 温ぬくみがこもっています
しろがねの雪ゆきが 雪ゆきが 雪ゆきが 暖あたたかいのです

美うつくしい雪ゆきが 雪ゆきが 雪ゆきが 恐おそろしいのです