ハアー チョイト出でました 三角みょうか野郎やろうが
四角四面しかくしめんの 櫓やぐらの上うえで
音頭おんど取とるとは 恐おそれながら
文句もんく違ちがいや 調子ちょうしのくるい
さらりさらりと お許ゆるしなされ
許ゆるしなされば 文句もんくにかかるが
オーイサネ
恋こいの行方ゆくえを お尋たずねなれど
女おんなだてらに 命いのちを賭かけて
苦労くろう承知しょうちで 選えらんだ道みちに
花はなが咲さくまで 唄うたひとすじに
ハアー さても一座いちざの 皆様方みなさまがたヘ
チョイトひと節ふし お聞きかせまする
恋こいの唄うたなら 数々かずかずあれど
お気きに召めすやら この節回ふしまわし
師匠ししょうゆずりに 磨みがきをかけて
女心おんなごころの この艶歌うたをお届とどけ
オーイサネ
女おんな街道かいどう こぶしを利きかせ
意地いじで支ささえて 度胸どきょうで進すすむ
七ななつ泣ないても 八やっつでやる気き
唄うたは九ここのつ 心こころで歌うたう
ハアhaaー チョイトchoito出deましたmashita 三角myouka野郎yarouがga
四角四面shikakushimenのno 櫓yaguraのno上ueでde
音頭ondo取toるとはrutoha 恐osoれながらrenagara
文句monku違chigaいやiya 調子choushiのくるいnokurui
さらりさらりとsararisararito おo許yuruしなされshinasare
許yuruしなさればshinasareba 文句monkuにかかるがnikakaruga
オoーイサネisane
恋koiのno行方yukueをwo おo尋tazuねなれどnenaredo
女onnaだてらにdaterani 命inochiをwo賭kaけてkete
苦労kurou承知syouchiでde 選eraんだnda道michiにni
花hanaがga咲saくまでkumade 唄utaひとすじにhitosujini
ハアhaaー さてもsatemo一座ichizaのno 皆様方minasamagataヘhe
チョイトchoitoひとhito節fushi おo聞kiかせまするkasemasuru
恋koiのno唄utaならnara 数々kazukazuあれどaredo
おo気kiにni召meすやらsuyara このkono節回fushimawaしshi
師匠shisyouゆずりにyuzurini 磨migaきをかけてkiwokakete
女心onnagokoroのno このkono艶歌utaをおwoo届todoけke
オoーイサネisane
女onna街道kaidou こぶしをkobushiwo利kiかせkase
意地ijiでde支sasaえてete 度胸dokyouでde進susuむmu
七nanaつtsu泣naいてもitemo 八yaxtuつでやるtsudeyaru気ki
唄utaはha九kokonoつtsu 心kokoroでde歌utaうu