泣なきたきゃ泣なきなと つき放はなすように
潮鳴しおなりが咽むせぶの 白砂しらすなの渚なぎさを
古ふるぼけた宿やどの 番傘ばんがさひろげ
やどかりのように さまよえば
青あおいみれんが 素足すあしにからみ
思おもい切きる瀬せが 越こせないの
岬みさきのおんな
すてられる前まえにと さよならをしたの
冷さめかけた心こころの 温ぬくもりを抱だきしめ
秋風あきかぜが走はしる 貝殻かいがら径みちを
鈴虫すずむしのように 泣なきながら
過去かこへ過去かこへと 歩あるいています
あなたなしには 生いきられぬ
岬みさきのおんな
ぼろぼろになった 思おもいで抱だいて
石いしころのように しゃがんだら
意地いじも崩くずれて 潮路しおじに濡ぬれる
そうよ私わたしは 別わかれても
あなたのものよ
岬みさきのおんな
泣naきたきゃkitakya泣naきなとkinato つきtsuki放hanaすようにsuyouni
潮鳴shionaりがriga咽museぶのbuno 白砂shirasunaのno渚nagisaをwo
古furuぼけたboketa宿yadoのno 番傘bangasaひろげhiroge
やどかりのようにyadokarinoyouni さまよえばsamayoeba
青aoいみれんがimirenga 素足suashiにからみnikarami
思omoいi切kiるru瀬seがga 越koせないのsenaino
岬misakiのおんなnoonna
すてられるsuterareru前maeにとnito さよならをしたのsayonarawoshitano
冷saめかけたmekaketa心kokoroのno 温nukuもりをmoriwo抱daきしめkishime
秋風akikazeがga走hashiるru 貝殻kaigara径michiをwo
鈴虫suzumushiのようにnoyouni 泣naきながらkinagara
過去kakoへhe過去kakoへとheto 歩aruいていますiteimasu
あなたなしにはanatanashiniha 生iきられぬkirarenu
岬misakiのおんなnoonna
ぼろぼろになったboroboroninatta 思omoいでide抱daいてite
石ishiころのようにkoronoyouni しゃがんだらsyagandara
意地ijiもmo崩kuzuれてrete 潮路shiojiにni濡nuれるreru
そうよsouyo私watashiはha 別wakaれてもretemo
あなたのものよanatanomonoyo
岬misakiのおんなnoonna