汽車きしゃの窓まどには夜明よあけの海うみや
屋根やねになごりの雪ゆきの色いろ
悲かなしい声こえが聞きこえてきます
かもめ淋さびしい港町みなとまち
寒さむい所ところへ旅たびすると
心こころがもろくなるばかり
人ひとの情じょうにすがってしまう
やけにあなたが恋こいしくて
抱だかれてみたい私わたしです
青あおいインクの手紙てがみの文字もじが
綴つづる言葉ことばとうらはらに
ゆがんでいます曲まがっています
鉛色なまりいろした昼下ひるさがり
遠とおい所ところへ旅たびすると
淋さびしさばかりつきまとい
わずらわしいと嘆なげいています
どうせ女おんなのひとり旅たび
たいしたことも出来できません
寒さむい所ところへ旅たびすると
隣となりの人ひとのぬくもりが
心こころにしみてくるものですね
汽車きしゃの窓まどには日本海にほんかい
あなたが遠とおくなるばかり
汽車kisyaのno窓madoにはniha夜明yoaけのkeno海umiやya
屋根yaneになごりのninagorino雪yukiのno色iro
悲kanaしいshii声koeがga聞kikoえてきますetekimasu
かもめkamome淋sabiしいshii港町minatomachi
寒samuいi所tokoroへhe旅tabiするとsuruto
心kokoroがもろくなるばかりgamorokunarubakari
人hitoのno情jouにすがってしまうnisugatteshimau
やけにあなたがyakenianataga恋koiしくてshikute
抱daかれてみたいkaretemitai私watashiですdesu
青aoいiインクinkuのno手紙tegamiのno文字mojiがga
綴tsuduるru言葉kotobaとうらはらにtouraharani
ゆがんでいますyugandeimasu曲magaっていますtteimasu
鉛色namariiroしたshita昼下hirusaがりgari
遠tooいi所tokoroへhe旅tabiするとsuruto
淋sabiしさばかりつきまといshisabakaritsukimatoi
わずらわしいとwazurawashiito嘆nageいていますiteimasu
どうせdouse女onnaのひとりnohitori旅tabi
たいしたこともtaishitakotomo出来dekiませんmasen
寒samuいi所tokoroへhe旅tabiするとsuruto
隣tonariのno人hitoのぬくもりがnonukumoriga
心kokoroにしみてくるものですねnishimitekurumonodesune
汽車kisyaのno窓madoにはniha日本海nihonkai
あなたがanataga遠tooくなるばかりkunarubakari