蝶ちょうの亡なきがら 憂ゆうしく包つつみ
雨あめにふるえる 紅あかいろ椿つばき
生いきる別わかれる どちらもつらい
おんな何なになく 恋こいに泣なく
伊豆いずの坂さかみち ひとり旅たび…
息いきをひそめて 抱だかれて燃もえて
固かたく結むすんだ 手て猫ねこきの帯おびは
あなた無なければ 崩くずれてしまう
旅たびに捨すてたい 恋こいなのに
嘘うそに逢あいたい すがりたい…
しのび泣なくよな せゝらぎの宿やど
凛りんと咲さいてる 紅あかいろ椿つばき
きしむ鞐コハゼの 足袋たびはきかえて
障子しょうじあければ 雨上あめあがり
ぬれて色いろ増ます 天城あまぎやま…
蝶chouのno亡naきがらkigara 憂yuuしくshiku包tsutsuみmi
雨ameにふるえるnifurueru 紅akaいろiro椿tsubaki
生iきるkiru別wakaれるreru どちらもつらいdochiramotsurai
おんなonna何naniなくnaku 恋koiにni泣naくku
伊豆izuのno坂sakaみちmichi ひとりhitori旅tabi…
息ikiをひそめてwohisomete 抱daかれてkarete燃moえてete
固kataくku結musuんだnda 手te猫nekoきのkino帯obiはha
あなたanata無naければkereba 崩kuzuれてしまうreteshimau
旅tabiにni捨suてたいtetai 恋koiなのにnanoni
嘘usoにni逢aいたいitai すがりたいsugaritai…
しのびshinobi泣naくよなkuyona せseゝらぎのragino宿yado
凛rinとto咲saいてるiteru 紅akaいろiro椿tsubaki
きしむkishimu鞐kohazeのno 足袋tabiはきかえてhakikaete
障子syoujiあければakereba 雨上ameagaりri
ぬれてnurete色iro増maすsu 天城amagiやまyama…