居酒屋「すずらん」 歌詞 渚ゆう子 ふりがな付

細ほそい路地ろじを抜ぬければそこは
急きゅうに人通ひとどおりも少すくなくなるけど
すぐにわかるわ「すずらん」という店みせよ
暖簾のれんに白しろく花はなのぬいとり
店みせは古ふるくてお客きゃくもまばらよ
だけどきっと来きてね話はなしたくなったら

嬉うれしい話はなしもたまにはあるわ
だけどいつもなぜか湿しめった話はなしばかり
縁切えんきり話はなしやだまされて死しぬだとか
そんな女おんなや男おとこが来くるわ
そうねたとえば世間せけんの吹ふき溜だまり
だけどそこがいいの楽たのしいこともあるわ

苦にがい酒さけならたくさんあるわよ
私わたしも飲のんだわお客きゃくといっしょに
ずっとこの町まちを出でたことないのに
ずいぶん世間せけんを歩あるいたみたいよ

そんな私わたしと会あいたくなったら
いつでもおいでなさい
居酒屋いざかや「すずらん」に