あなたがくれた真心まごころに
捧ささげて悔くいないこの命いのち
どうせ散ちるなら誠まことの夢ゆめに
散ちらせてあげたい男おとこ花ばな
京きょうの都みやこにそぼふる雨あめは
偲しのぶ女おんなの祈いのり雨あめ
「総司そうじさま 死しぬなんてそんな
気きの弱よわいこといわんと…
あんたはんの志こころざしを 果はたしておくれやす
それまでその命いのち 私わたしが 守まもり通とおしてみせます」
この身みで代かわれるものならば
あなたの病やまいを背負せおわせて
願ねがいひとすじとく黒髪くろかみが
未練みれんの涙なみだに絡からみつく
夕陽ゆうひ悲かなしい病葉わくらばひとつ
照てらす女おんなの高瀬川たかせがわ
「私わたしはほんまに倖しあわせどした
生うまれかわってまた二人ふたりが巡めぐりおうたなら
そのときはあんたはんの女おんなにしておくれやす」
男おとこの青春せいしゅんを駆かけてゆく
背中せなかの細ほそさに泣なけてくる
一目ひとめみせたい 夜明よあけの空そらに
移うつろう明日あしたの 曙あけぼのを
燃もえてせつなく心こころを焦こがす
夏なつの終おわりの大文字だいもんじ
あなたがくれたanatagakureta真心magokoroにni
捧sasaげてgete悔kuいないこのinaikono命inochi
どうせdouse散chiるならrunara誠makotoのno夢yumeにni
散chiらせてあげたいraseteagetai男otoko花bana
京kyouのno都miyakoにそぼふるnisobofuru雨ameはha
偲shinoぶbu女onnaのno祈inoりri雨ame
「総司soujiさまsama 死shiぬなんてそんなnunantesonna
気kiのno弱yowaいこといわんとikotoiwanto…
あんたはんのantahanno志kokorozashiをwo 果haたしておくれやすtashiteokureyasu
それまでそのsoremadesono命inochi 私watashiがga 守mamoりri通tooしてみせますshitemisemasu」
このkono身miでde代kaわれるものならばwarerumononaraba
あなたのanatano病yamaiをwo背負seoわせてwasete
願negaいひとすじとくihitosujitoku黒髪kurokamiがga
未練mirenのno涙namidaにni絡karaみつくmitsuku
夕陽yuuhi悲kanaしいshii病葉wakurabaひとつhitotsu
照teらすrasu女onnaのno高瀬川takasegawa
「私watashiはほんまにhahonmani倖shiawaせどしたsedoshita
生uまれかわってまたmarekawattemata二人futariがga巡meguりおうたならrioutanara
そのときはあんたはんのsonotokihaantahanno女onnaにしておくれやすnishiteokureyasu」
男otokoのno青春seisyunをwo駆kaけてゆくketeyuku
背中senakaのno細hosoさにsani泣naけてくるketekuru
一目hitomeみせたいmisetai 夜明yoaけのkeno空soraにni
移utsuろうrou明日ashitaのno 曙akebonoをwo
燃moえてせつなくetesetsunaku心kokoroをwo焦koがすgasu
夏natsuのno終owaりのrino大文字daimonji