天国 歌詞 藤圭子 ふりがな付

この胸むねの悲かなしみを もしも取とり出だせるなら
あの人ひとのこと いつまでも 慕したい続つづけはしない
この世よから 逃にげだして 天国てんごくへ行いけたなら
恨うらんだことも 雲くもの上うえ きっと許ゆるせるでしょう

それでも 逢あいたくて
想おもい出でが 涙なみだを 連つれてくる
生いきてきた中なかで たったひとつの
お守まもりだったのに…

愛あいされたことだけで 心こころ支ささえるけれど
寂さびしい晩ばんは この身体からだ 人肌ひとはだ恋こいしくなる
ひとり寝ねの ため息いきも 夢ゆめのまた夢ゆめならば
今度こんど生うまれて きたときは 白しろい貝かいになりたい

それでも 切せつなくて
哀かなしみが あとから ついてくる
生いきてきた中なかで たったひとつの
天国てんごくだったのに…

それでも 逢あいたくて
想おもい出でが 涙なみだを 連つれてくる
生いきてきた中なかで たったひとつの
お守まもりだったのに…

生いきてきた中なかで たったひとつの
天国てんごくだったのに…