故郷こきょう見みたさに 戻もどってくれば
春はるの伊豆いず路じは 月つきおぼろ
墨絵すみえぼかしの 天城あまぎを越こえて
どこへ帰かえるか どこへ帰かえるか
夫婦めおと雁かり
瞼まぶたとじれば 堅気かたぎになれと
泣ないてすがった 洗髪あらいがみ
幼馴染おさななじみも あの黒潮くろしおも
一度いちどながれりゃ 一度いちどながれりゃ
帰かえりゃせぬ
逢あって行いこうか 逢あわずに行いこうか
伊豆いずの佐太郎さたろう 忍しのび笠がさ
どうせ明日あしたは またながれ旅たび
はいた草鞋わらじに はいた草鞋わらじに
散ちる椿つばき
故郷kokyou見miたさにtasani 戻modoってくればttekureba
春haruのno伊豆izu路jiはha 月tsukiおぼろoboro
墨絵sumieぼかしのbokashino 天城amagiをwo越koえてete
どこへdokohe帰kaeるかruka どこへdokohe帰kaeるかruka
夫婦meoto雁kari
瞼mabutaとじればtojireba 堅気katagiになれとninareto
泣naいてすがったitesugatta 洗髪araigami
幼馴染osananajimiもmo あのano黒潮kuroshioもmo
一度ichidoながれりゃnagarerya 一度ichidoながれりゃnagarerya
帰kaeりゃせぬryasenu
逢aってtte行iこうかkouka 逢aわずにwazuni行iこうかkouka
伊豆izuのno佐太郎satarou 忍shinoびbi笠gasa
どうせdouse明日ashitaはha またながれmatanagare旅tabi
はいたhaita草鞋warajiにni はいたhaita草鞋warajiにni
散chiるru椿tsubaki