みぞれまじりの しぶきを頭あたまから
浴あびて乗のり出だす 噴火湾ふんかわん
海うみは荒あれても 行いかねばならぬ
今年ことし六十ろくじゅうの お袋ふくろさんに
ハワイ旅行りょこうが させたくて
沖おきの仕事しごとは あの娘こにゃ見みせられぬ
見みせりゃ嫁よめコに きてくれぬ
ねじり鉢巻はちまき 外はずした跡あとを
櫛くしでならして 酒さけ飲のむときは
右みぎも 左ひだりも 恋こい仇がたき
派手はでにとび散ちる 鱗うろこを花はなにみて
波なみの谷間たにまで 花見酒はなみざけ
北きたの漁師りょうしも たそがれどきは
柄がらに合あわない 人恋ひとこいしさが
ゴムの軍手ぐんてを つき抜ぬける
みぞれまじりのmizoremajirino しぶきをshibukiwo頭atamaからkara
浴aびてbite乗noりri出daすsu 噴火湾funkawan
海umiはha荒aれてもretemo 行iかねばならぬkanebanaranu
今年kotoshi六十rokujuuのno おo袋fukuroさんにsanni
ハワイhawai旅行ryokouがga させたくてsasetakute
沖okiのno仕事shigotoはha あのano娘koにゃnya見miせられぬserarenu
見miせりゃserya嫁yomeコkoにni きてくれぬkitekurenu
ねじりnejiri鉢巻hachimaきki 外hazuしたshita跡atoをwo
櫛kushiでならしてdenarashite 酒sake飲noむときはmutokiha
右migiもmo 左hidariもmo 恋koi仇gataki
派手hadeにとびnitobi散chiるru 鱗urokoをwo花hanaにみてnimite
波namiのno谷間tanimaでde 花見酒hanamizake
北kitaのno漁師ryoushiもmo たそがれどきはtasogaredokiha
柄garaにni合aわないwanai 人恋hitokoiしさがshisaga
ゴムgomuのno軍手gunteをwo つきtsuki抜nuけるkeru