こころ残のこして 身みを引ひく恋こいは
いつの日ひ消きえる なみだ跡あと
越後えちご海道かいどう…
寄よせる荒波あらなみ 日本海にほんかい
袖そでに舞まい散ちる 飛沫しぶきを逃にげて
ひとり荒磯ありそを 急いそぎ足あし
もしも幸しあわせ 望のぞんだならば
誰だれかがきっと 陰かげで泣なく
女おんななりゃこそ…
判わかる女おんなの 哀かなしさが
風かぜに切きれ切ぎれ 門付かどづけ三昧ざんまいの
音おとが罪つみある 胸むねを打うつ
違ちがう生いき方かた 見付みつけるための
女おんなの旅たびは いつ終おわる
越後えちご海道かいどう…
前まえは荒海あらうみ 日本海にほんかい
思おもい切きれずに 振ふり向むくたびに
弱よわさ叱しかるか 潮鳴しおなりも
こころkokoro残nokoしてshite 身miをwo引hiくku恋koiはha
いつのitsuno日hi消kiえるeru なみだnamida跡ato
越後echigo海道kaidou…
寄yoせるseru荒波aranami 日本海nihonkai
袖sodeにni舞maいi散chiるru 飛沫shibukiをwo逃niげてgete
ひとりhitori荒磯arisoをwo 急isoぎgi足ashi
もしもmoshimo幸shiawaせse 望nozoんだならばndanaraba
誰dareかがきっとkagakitto 陰kageでde泣naくku
女onnaなりゃこそnaryakoso…
判wakaるru女onnaのno 哀kanaしさがshisaga
風kazeにni切kiれre切giれre 門付kadoduけke三昧zanmaiのno
音otoがga罪tsumiあるaru 胸muneをwo打uつtsu
違chigaうu生iきki方kata 見付mitsuけるためのkerutameno
女onnaのno旅tabiはha いつitsu終owaるru
越後echigo海道kaidou…
前maeはha荒海araumi 日本海nihonkai
思omoいi切kiれずにrezuni 振fuりri向muくたびにkutabini
弱yowaさsa叱shikaるかruka 潮鳴shionaりもrimo