話はなし上手じょうずで 聞きき上手じょうず
別わかれ上手じょうずな 男ひとでした
薄うすくれないの 恋こい椿こいつばき
春はるを待またずに なぜ散ちり急いそぐ
木曽路きそじは 雨あめ 雨あめ
私わたしを泣なかす 涙雨なみだあめ
あなた忘わすれの 旅たびに来きて
あなたばかりを 想おもい出だす
夕暮ゆうぐれ近ちかい 石畳いしだたみ
窓まどの格子こうしに 灯あかりがともる
木曽路きそじは 雨あめ 雨あめ
馬籠まごめの宿しゅくは こぬか雨あめ
ひとり淋さびしく 見上みあげれば
男滝おだき女滝めだきの 水みずしぶき
薄日うすびが胸むねに 差さす頃ころに
越こえて行いきたい 十曲峠じっきょくとうげ
木曽路きそじは 雨あめ 雨あめ
心こころをぬらす しのび雨あめ
話hanaしshi上手jouzuでde 聞kiきki上手jouzu
別wakaれre上手jouzuなna 男hitoでしたdeshita
薄usuくれないのkurenaino 恋koi椿koitsubaki
春haruをwo待maたずにtazuni なぜnaze散chiりri急isoぐgu
木曽路kisojiはha 雨ame 雨ame
私watashiをwo泣naかすkasu 涙雨namidaame
あなたanata忘wasuれのreno 旅tabiにni来kiてte
あなたばかりをanatabakariwo 想omoいi出daすsu
夕暮yuuguれre近chikaいi 石畳ishidatami
窓madoのno格子koushiにni 灯akaりがともるrigatomoru
木曽路kisojiはha 雨ame 雨ame
馬籠magomeのno宿syukuはha こぬかkonuka雨ame
ひとりhitori淋sabiしくshiku 見上miaげればgereba
男滝odaki女滝medakiのno 水mizuしぶきshibuki
薄日usubiがga胸muneにni 差saすsu頃koroにni
越koえてete行iきたいkitai 十曲峠jikkyokutouge
木曽路kisojiはha 雨ame 雨ame
心kokoroをぬらすwonurasu しのびshinobi雨ame