残のこる未練みれんを 捨すてるため
女おんなひとりの 旅たびの宿やど
冬ふゆがひと足あし 早はやいから
もう散ちり急いそぐ 雪国ゆきぐに紅葉こうよう
二人ふたりの恋こいを 見みるようで
片かた頬ほお濡ぬらす ひとしずく
心変こころがわりを 責せめるより
尽つくし足たりなさ 悔くやみたい
湯冷ゆざめしそうな 洗あらい髪がみ
たたずむ窓まどに 雪国ゆきぐに紅葉こうよう
憎にくんだはずの あの人ひとの
面影おもかげ胸むねに また浮うかぶ
何度なんど 寝返ねがえり 打うったやら
眠ねむれないまま 宿しゅくの朝あさ
昨夜ゆうべ降ふったか 淡雪あわゆきが
紅べにの葉隠かくす 雪国ゆきぐに紅葉こうよう
想おもい出で埋うめて 明日あしたから
出直でなおすつもり 辛つらくても
残nokoるru未練mirenをwo 捨suてるためterutame
女onnaひとりのhitorino 旅tabiのno宿yado
冬fuyuがひとgahito足ashi 早hayaいからikara
もうmou散chiりri急isoぐgu 雪国yukiguni紅葉kouyou
二人futariのno恋koiをwo 見miるようでruyoude
片kata頬hoo濡nuらすrasu ひとしずくhitoshizuku
心変kokorogaわりをwariwo 責seめるよりmeruyori
尽tsuくしkushi足taりなさrinasa 悔kuやみたいyamitai
湯冷yuzaめしそうなmeshisouna 洗araいi髪gami
たたずむtatazumu窓madoにni 雪国yukiguni紅葉kouyou
憎nikuんだはずのndahazuno あのano人hitoのno
面影omokage胸muneにni またmata浮uかぶkabu
何度nando 寝返negaeりri 打uったやらttayara
眠nemuれないままrenaimama 宿syukuのno朝asa
昨夜yuube降fuったかttaka 淡雪awayukiがga
紅beniのno葉隠kaくすkusu 雪国yukiguni紅葉kouyou
想omoいi出de埋uめてmete 明日ashitaからkara
出直denaoすつもりsutsumori 辛tsuraくてもkutemo