金魚きんぎょ売うりやら 風鈴ふうりん売うりが
声こえを嗄からせる たそがれ時どきは
うちわ片手かたてに 浴衣ゆかたで涼すずむ
ちょいと気取きどれば 絵えになるおんな
うしろ姿すがたが 忘わすれられぬ
いつか惚ぼけの字じの 深川ふかがわ美人びじん
土手どての柳やなぎに 夕風ゆうかぜ吹ふけば
少すこし汗あせばむ 素肌すはだを包つつみ
橋はしのたもとで ほつれ毛げ撫なでて
ちょいと小粋こいきに 襟元えりもと崩くずす
うしろ姿すがたが 悩なやましい
なぜか惹ひかれる 深川ふかがわ美人びじん
湯桶ゆとう小脇こわきに カラコロカラと
下駄げたを響ひびかせ 鼻唄はなうたまじり
紅あかい蹴出けだしに 素足すあしが白しろい
ちょいと目めにつく うなじのホクロ
うしろ姿すがたが 気きにかかる
声こえをかけたい 深川ふかがわ美人びじん
金魚kingyo売uりやらriyara 風鈴fuurin売uりがriga
声koeをwo嗄kaらせるraseru たそがれtasogare時dokiはha
うちわuchiwa片手katateにni 浴衣yukataでde涼suzuむmu
ちょいとchoito気取kidoればreba 絵eになるおんなninaruonna
うしろushiro姿sugataがga 忘wasureられぬrarenu
いつかitsuka惚bokeのno字jiのno 深川fukagawa美人bijin
土手doteのno柳yanagiにni 夕風yuukaze吹fuけばkeba
少sukoしshi汗aseばむbamu 素肌suhadaをwo包tsutsuみmi
橋hashiのたもとでnotamotode ほつれhotsure毛ge撫naでてdete
ちょいとchoito小粋koikiにni 襟元erimoto崩kuzuすsu
うしろushiro姿sugataがga 悩nayaましいmashii
なぜかnazeka惹hiかれるkareru 深川fukagawa美人bijin
湯桶yutou小脇kowakiにni カラコロカラkarakorokaraとto
下駄getaをwo響hibiかせkase 鼻唄hanautaまじりmajiri
紅akaいi蹴出kedaしにshini 素足suashiがga白shiroいi
ちょいとchoito目meにつくnitsuku うなじのunajinoホクロhokuro
うしろushiro姿sugataがga 気kiにかかるnikakaru
声koeをかけたいwokaketai 深川fukagawa美人bijin