左目ひだりめの窓まどを覗のぞいた。海うみが鳴なり流ながれた雲くも。
風かぜが吹ふき、葉はの上うえに涙なみだが落おちて石いしを蹴ける。
指先ゆびさきで綱つなを引ひく消きえる人ひと。
嘘うそをいつも追おいかけては。
届とどかない手紙てがみを書かいた朝あさは。
誰だれもいない街まち歩あるき出だす。
電信柱でんしんばしらの影かげが、枯かれた桜さくらの木きに重かさなる景色けしきが通とおり過すぎ。
夏なつの雨あめは時ときをかけて写うつす、神かみ立たちを呼よぶ声こえ。
蛙かえるが船ふねを漕こいで歌うたい、宿やどした。
柔やわらかな光ひかりの淡あわい恋こいは、線路せんろ沿ぞいで息いきをしてる。
僕ぼくらは光ひかりを抱だいて花束はなたばを流ながした。
新あたらしい涙なみだ咲さかす。
鮮あざやかな霧きりに包つつまれてる道みちを通とおり過すぎた街まちで、言葉ことばを紡つむぐ。
鐘かねを鳴ならし、授さずける。
左目hidarimeのno窓madoをwo覗nozoいたita。海umiがga鳴naりri流nagaれたreta雲kumo。
風kazeがga吹fuきki、葉haのno上ueにni涙namidaがga落oちてchite石ishiをwo蹴keるru。
指先yubisakiでde綱tsunaをwo引hiくku消kiえるeru人hito。
嘘usoをいつもwoitsumo追oいかけてはikaketeha。
届todoかないkanai手紙tegamiをwo書kaいたita朝asaはha。
誰dareもいないmoinai街machi歩aruきki出daすsu。
電信柱denshinbashiraのno影kageがga、枯kaれたreta桜sakuraのno木kiにni重kasaなるnaru景色keshikiがga通tooりri過suぎgi。
夏natsuのno雨ameはha時tokiをかけてwokakete写utsuすsu、神kami立taちをchiwo呼yoぶbu声koe。
蛙kaeruがga船funeをwo漕koいでide歌utaいi、宿yadoしたshita。
柔yawaらかなrakana光hikariのno淡awaいi恋koiはha、線路senro沿zoいでide息ikiをしてるwoshiteru。
僕bokuらはraha光hikariをwo抱daいてite花束hanatabaをwo流nagaしたshita。
新ataraしいshii涙namida咲saかすkasu。
鮮azaやかなyakana霧kiriにni包tsutsuまれてるmareteru道michiをwo通tooりri過suぎたgita街machiでde、言葉kotobaをwo紡tsumuぐgu。
鐘kaneをwo鳴naらしrashi、授sazuけるkeru。