酒さけは手酌てじゃくの 日暮ひぐれ酒ざけ
店みせは古ふるびた 縄なわのれん
隣となりの客きゃくに 相槌あいづちを
静しずかに徳利とっくり 二本にほん飲のむ
涙なみだや嘆なげきは 酒さけの邪魔じゃま
野暮やぼは嫌きらいだ ぐいと飲のめ
恋こいは本気ほんきで 想おもうもの
惚ほれたはれたと 騒さわぐなよ
激はげしく燃もえる 恋こいもあり
巷ちまたで忍しのぶ 恋こいもある
女おんなは心こころを 込こめて抱だけ
どこで咲さいても 花はなになる
人ひとはふるさと 離はなれても
お国くになまりが ついてくる
夜雨やうに打うたれ つぶやけば
まぶたに浮うかぶ 田舎いなか駅えき
親おやからもらった この命いのち
熱あつい滾たぎりが 俺おれを呼よぶ
酒sakeはha手酌tejakuのno 日暮higuれre酒zake
店miseはha古furuびたbita 縄nawaのれんnoren
隣tonaりのrino客kyakuにni 相槌aiduchiをwo
静shizuかにkani徳利tokkuri 二本nihon飲noむmu
涙namidaやya嘆nageきはkiha 酒sakeのno邪魔jama
野暮yaboはha嫌kiraいだida ぐいとguito飲noめme
恋koiはha本気honkiでde 想omoうものumono
惚hoれたはれたとretaharetato 騒sawaぐなよgunayo
激hageしくshiku燃moえるeru 恋koiもありmoari
巷chimataでde忍shinoぶbu 恋koiもあるmoaru
女onnaはha心kokoroをwo 込koめてmete抱daけke
どこでdokode咲saいてもitemo 花hanaになるninaru
人hitoはふるさとhafurusato 離hanaれてもretemo
おo国kuniなまりがnamariga ついてくるtsuitekuru
夜雨yauにni打uたれtare つぶやけばtsubuyakeba
まぶたにmabutani浮uかぶkabu 田舎inaka駅eki
親oyaからもらったkaramoratta このkono命inochi
熱atsuいi滾tagiりがriga 俺oreをwo呼yoぶbu