ドラえもん50周年記念
2020年は「ドラえもん」の連載開始から50年を迎える。そして映画第1作目が公開された1980年から40作目を迎える『映画ドラえもん』シリーズ。
全39作累計で1億2448万人の入場人員を記録している国民的キャラクター「ドラえもん」の50周年という記念すべき年にお届けする40作目『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(3/6公開)を手掛けるのは、『のび太の宝島』(18)でシリーズ史上最高興行収入53.7億という大ヒットを打ち立てたコンビの監督・今井一暁と脚本・川村元気。
のび太が双子の恐竜キューとミューに出会って始まる物語で、伝説の映画1作目『映画ドラえもん のび太の恐竜』とは異なる、全く新しいオリジナルストーリー。
キューとミューの仲間の恐竜たちを探して、6600万年前の白亜紀を舞台にのび太たちが大冒険を繰り広げる。
2020年春、未来へ向けて進化する映画ドラえもん。新しい恐竜と、新しいのび太の物語が始まる!
史上初のW主題歌を書き下ろし!
先日、本作の主題歌がMr.Childrenの「Birthday」に決定したことを発表し、桜井和寿のドラえもん愛に溢れた熱いコメントが話題となったが、この度、Mr.Childrenがもう1つの主題歌(W主題歌)「君と重ねたモノローグ」も手掛けることが決定した。「映画ドラえもん」の歴史の中でもW主題歌を起用するは史上初、Mr.Childrenにとっても1つの作品に主題歌を2曲書き下ろすのは史上初。
ドラえもん50周年&映画40作目となるメモリアルな年を祝うべく、実現した。
新たに発表した主題歌「君と重ねたモノローグ」は、のび太と双子の恐竜の“絆”を描いた物語にやさしく寄り添う歌詞と、桜井和寿の歌声が沁みる、心温まるバラード。
明るく壮大なメロディーの「Birthday」とは、また異なる魅力に溢れた楽曲に仕上がっており、この主題歌2曲が『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の世界を彩る。
Mr.Childrenは2019年7月より、U2、Sting、Sam Smithを手掛けたエンジニアSteve Fitzmaurice氏と共にLONDONのRAK Studiosにて新曲のRECORDINGを開始。
本作は、2020年 3月6日(金) 公開『映画ドラえもん のび太の新恐竜』のW主題歌として桜井が書き下ろし、ロンドンにてレコーディングした2曲を収録。
新たなスタジオで、新たな才能たちと出会い、一音一音にまで徹底的にこだわり抜き、音楽的に更に進化を遂げた彼らの”最新サウンド”。
シングル作品としては、前作「himawari」より、約2年8ヶ月ぶりとなるNEW SINGLEを両A面で発表する。
マスタリングは、NYの名門MASTERDISKのScott Hull氏が担当。
2020年は、続々と新たな発表を予定している。
本編映像を解禁!
そんな主題歌「君と重ねたモノローグ」を使用した新たな本編映像も解禁。映画『バケモノの子』(15)『信長協奏曲』(16)『君の膵臓をたべたい』(17)『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18)など時代を代表する作品を彩り、主題歌を務めた映画を次々と大ヒットへ導いてきたMr.Children。
1992年のデビュー以来、日本の音楽シーンを牽引してきた彼らと、ファミリー映画の金字塔『映画ドラえもん』が起こす化学反応にぜひ、ご期待あれ!
【川北桃子プロデューサーコメント(テレビ朝日)】
実は、初めての主題歌打ち合わせの際に、桜井さんは早くもデモを用意してくださっていました。
桜井さんの歌声とギターが響くその音源を聞き、既にこの作品のテーマを丁寧に、しっかりと受け止めてくださっているその内容に、今井監督、川村元気さんをはじめ、私達プロデューサーも非常に感激した事を鮮明に覚えています。
そんな雰囲気の中で、もう1曲、違うアプローチの曲も考えてみようというアイデアから生まれたのがW主題歌です。
最初のデモがどちらの曲だったのかは、今は皆様の想像にお任せし、劇中での『Birthday』と『君と重ねたモノローグ』、2曲のドラマティックな展開にご期待いただければと思います。
【桜井和寿 コメント】
ハッキリと覚えている。小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。
家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。
なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。
宿題なんかした事がない。漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。
それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」そう言いたかっただろう。
でも、そう言ったところで、素直に勉強するはずがない事をわかっていて、「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」そんな気持ちで買ってきたのだろう。
そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。
警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、その後、我を忘れ夢中で読みふけった。
僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本。
それ以来、背表紙の数字は増えていき、棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。中2の夏に音楽と出会うまで。
本当はその後も、僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。
ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。
のび太にとってのドラえもんのように、「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。
絶対観てくださいね。
聴いてくださいね。
作品概要
「映画ドラえもん のび太の新恐竜」2020年3月6日(金)公開
原作:藤子・F・不二雄
監督:今井一暁
脚本:川村元気
キャスト
ドラえもん:水田わさび / のび太:大原めぐみ / しずか:かかずゆみ / ジャイアン:木村昴 / スネ夫:関智一
主題歌:Mr.Children
© 藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020
【ストーリー】
のび太が恐竜博の化石発掘体験で見つけた1つの化石。
絶対に恐竜のたまごだ!と信じたのび太が、ドラえもんのひみつ道具“タイムふろしき”で化石を元の状態に戻すと……生まれたのは双子の恐竜!しかも、未発見の新種だった。
のび太に似てちょっと頼りないキューと、おてんばなミュー。個性の違いに苦労しながら、親のように愛情たっぷりに育てるのび太だったが、やがて2匹が現代で生きていくには限界がきてしまう。
キューとミューを元の時代に返すことを決心したのび太は、ドラえもんや仲間たちと共に6600万年前へと出発!
キューやミューの仲間の恐竜たちを探す旅がはじまった。
ドラえもんのひみつ道具や恐竜たちの力も借りながら、恐竜の足跡を追って進むのび太たちが辿り着いたのは謎の島。
恐竜が絶滅したとされる白亜紀で待ち受ける、キューとミュー、そしてのび太たちの運命とは―――!?